ヤンキー漫画の内容を大企業のOLたちの世界にそのまんま当てはめるというおよそあり得ない話。もちろん作り手の方でもありえないのは心得たものであり得なさを何重にも重ねていて、リアリティ・ラインは「翔んで埼玉」なみに振り切っている。
それで格好がつくところと、いかにCGを駆使しても無理やりなところが混在していて、もともとナンセンス承知の上なのだからいくら派手に作ってもだんだん同じことの繰り返しになってダレる。
バカリズム脚本が売りでもあるだろうし、事実「架空OL日記」映画版が面白いから見に行ったわけでもあるけれど、元のヤンキー漫画の世界そのものにあまり興味がないというのが改めて気づいて、その上にまたウソを重ねられてもなあという気分になる。
脚本協力に何人も名前が出ていたがどういう貢献をしたのか。