タイトル通り、挫折して実家に戻り母親の介護をしている篠原ゆき子、養蜂家の友人倉科カナをはじめ、それぞれ生きるしんどさを抱えた女性たちのドラマ。
男が我関せずという態度なのが最大の問題なのが同じ時期公開中の「明日の食卓」とも通じる。男が逃げっぱなしだとドラマとすると葛藤が弱くなるのは、無い物ねだりだとは思うがやはり言いたい。
雨の中のクライマックスは見せるけれど、回想として入るので、カッコで囲われた感じになった。
篠原ゆき子、倉科カナなど女優陣の腹の据え方自体が映画の肝になっている。
エンドタイトルで内田伸輝監督の名前が特に一枚タイトルになるでなくローリングしていく中の一人として表示されるのにあれまと思う。「蜜蜂と遠雷」の石川慶監督がそんな調子だったが、特に監督を特別扱いしてくれるなという意思表示だろうか。