prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ローズメイカー 奇跡のバラ」

2021年06月16日 | 映画
素晴らしいバラを育てるやり方が、人間でいうエリート主義ではなく、かなりのポンコツ部隊(不良と女と年寄り)の力の結集の結果というのが、具体的な展開にうまく組み込まれていて説得力がある。

早送りで何ヵ月分かの薔薇畑の生育の様子を見せていくシーンが、実際にバラを育てて撮っているのだなと画面の信用を高めた。

字幕が最近の学術的決定に従って、昔で言う優性劣勢を顕性潜性と表記してあった。遺伝学はともすると(人の)優劣を先天性のものとして正当化するのに利用されてきた面がある反省からでもある。