prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「白蛇:縁起」

2021年08月09日 | 映画
ヒロインのハクの長身で細身、目が釣りあがって黒目が大きいというキャラクターデザインは、今風のモデル体型でもあるが、本性のヘビにも見合ったものとも見える。
姉妹ペアということもあって、「アナと雪の女王」っぽくもある。

今どきのお肌つるつるで固いもの食べていないような芸能人っぽいキャラクターデザイン。中国もああいうのが主流なのかなと思わせる。

名前がパクで白い巨大なヘビが龍になれば「千と千尋の神隠し」のハクみたいでもある、というより東映動画の元祖「白蛇伝」からの縁もあるのだろう。

中国は魑魅魍魎の本場だから、次々と出てくる妖怪が日本のそれとは違う新鮮なデザインをみせる。変な言い方だけれど三つ頭の鳥の馬車など、後で考えるとキングギドラっぽくもある。

スペクタクルの見せ方もハリウッド式の大づかみかつ物量作戦的で、中国アニメもあちこちから吸収しているなと思わせる。
日本語吹き替え版しか上映されていない、というよりもともと字幕版が小規模公開されてから今回三森すずこ、佐久間大介(Snow Man)らが吹き替えたことで付加価値をつけて拡大公開したということらしい。