若い犯罪者が聖職者のふりをしてひなびた村に赴任したら、罪についてはなまじの聖職者よりなじんでいるものだから村人に受け入れられてしまい、というはストーリーからすると「俺たちは天使じゃない」みたいなコメディ寄りの作りにもできたろうけれど、ポーランド映画ということもあってか、かなりマジメな調子で若者が救いを求める姿を追っている。
スマホでアンチョコを見ながら告解を聞く場面など笑わせる方にもっていってもおかしくないけれどあまりそういうサービスはしない。
少年院のリンチやラストの殴り合いなど、暴力がキリスト教的な試練=受難のイメージに収まっている。
ポーランドは世界有数のカソリック国だそう(ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世はポーランド出身だった)。