ママと娼婦というのは男にとっての女の二類型ということになるだろうが、ここに出てくる女たちは反語的に類型にはまっていない。
ジャン・ピエール・レオがスカーフみたいな幅広のネクタイ(実際にスカーフかもしれない)を途中から結んでいる。なんだか孔雀みたい。
アパルトマンの床にじかにマットレスを敷いて靴を履いたまま寝転ぶ。床には酒瓶が置いてあるし、どうもむさくるしい。
「白夜」のイザベル・ヴェンガルテン相手の会話でロベール・ブレッソンの映画に出てる云々の楽屋オチあり。
作中の会話で自殺について触れてるところがあるが、現にこれに出演した女優のひとりと監督が自殺している。
とにかくえんえんとセリフが続く。相当程度監督の自伝的内容らしく、キャラクターと一体化して、役者が代弁している分饒舌になっている感あり。