昭和18年、もろに戦時中の製作。
陸軍省協力とあって、物資は豊富で、金もかかっている。
実際に飛行機を飛ばしたカットと、円谷英二によるミニチュア特撮との組み合わせも見事で、前方から戦闘機を撮ったカットなど、どうやって撮ったのかと思う。
パラシュート降下を上から撮った画もさりげなく新鮮。
「ハワイ・マレー沖海戦」同様、スタッフ、キャストの名前が全然出てこない。作り手の存在より、まず国策としての顔が前面に出ている。
監督は山本嘉次郎、撮影は三村明といった超一流スタッフに、主演は藤田進。
藤田進はウルトラマンなどの長官役の印象が強いのだけど、軍人役のイメージを受け継いだわけね。