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現在進行形でフジテレビが問題になっている時期に公開がかちあうとは予想できなかったろう。
元スターテレビキャスターで、今はラジオのDJでお茶を濁している阿部寛が突然降って湧いたテロ事件を利用してスターキャスターの座に返り咲きを狙うと共に、その前になんで左遷されたのかという興味でも話をつなぐ。
舞台劇式に限られた場所と時間につぎつぎと新しい人物が現れ事件が起こり、そのたびにくるりくるりと新しく話が進展する。
ただ小林信彦が同じテレビ界を扱った「ネットワーク」評で、「わくわくするくらい面白い設定、ツイスト(ひねり)を積み重ねて、最後の一発で嘘くさくなってしまったケースである。惜しい作品だ」と評したほどではないが、器械体操で十分高得点を期待させながらフィニッシュでちょっと不満が出る、みたいな、ちょっとだから大目に見ようというのと、ちょっとだからかえって気になるのと、両方ではある。
製作委員会に参入しているテレビ東京の午後のロードショーでオリジナルの「テロ、ライブ」を放映していて、録画済。これから見る。
後記。
テレ東の番宣で吉田鋼太郎が撮影では10分以上の長回しのカットを監督が試みていたのが大変だと言っていたが、なるほど今はフィルム時代と違ってそういう演出も普通にできるのだな、と思った。