prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「シャッター」

2009年12月30日 | 映画

日本を舞台にして日本人プロデューサーと監督(一瀬隆重・落合正幸)で、タイのホラー「心霊写真」のアメリカ版をリメークしたというややこしい作り。東洋の西洋に対する目線と恨みをのんで死んだ女の目線が微妙にだぶっている気がする。

「サイコ」の母親の登場シーンを明らかに思わせる後ろ向きの女に近づいていくシーン、本家ではぐるっと横に回転して顔を見せていたのを、がくっと上にのけぞって顔を見せるのが工夫したところ。

奥菜恵のでっかい目がぐりっと動くと相当に気持ち悪い。小柄なところもかえって不気味。こういう怖さは東洋人の持ち味だろう。

クライマックスで西洋人のヒロインがどっかに行ってしまい関わりがなくなってしまうのは困ります。

ブルーレイで見たのだけれど、音響が思い切りメリハリがきいて静かなシーンと低音がどすんどすん響くシーンとのコントラストが強烈。
(☆☆★★★)



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