prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「無限の住人」

2017年05月16日 | 映画
不死身という設定と果てしなく斬って斬って斬りまくるという描写の相性が良くて、時々割とあっけなく斬られて本当に死にそうになるのが妙におかしかったりする。

相当製作費がかかっているのか画面の質は高く、静的なシーンでも見せる。

ツッコミどころはいくらでもあって、熱量はあっても本質的にハラハラするところはない。キムタクがいつもと同じだとか、動機を妹と似てるという一点で押し切った思い切りは良くて、突っ込んでも始まらない話ではあります。
(☆☆☆★)

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映画『無限の住人』 - シネマトゥデイ

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5月15日(月)のつぶやき

2017年05月16日 | Weblog

「カフェ・ソサエティ」

2017年05月15日 | 映画
叔父と甥が同じ女性をはさんで三角関係になってしまい、という基本プロットは若干ツルゲーネフの「初恋」の父親を叔父にしたみたい、ではあるけれど、若干軽めに引いた感じ。

ウディ・アレンの初デジタル撮影で、撮影監督がフィルム撮影の精髄を極めたヴィットリオ・ストラーロで、しかもストラーロの方がデジタルを勧めたらしいという。
色の使い方、照明は間違いなくストラーロだけれど、ベルトリッチと組んだ時のようなこってりした感じは薄れた。

内容からいって、そんなにこってりせず往年のハリウッドとニューヨークのゴージャス感を出したかったのだろう。
(☆☆☆★)

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映画『カフェ・ソサエティ』 - シネマトゥデイ



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5月14日(日)のつぶやき

2017年05月15日 | Weblog

5月11日(木)のつぶやき

2017年05月12日 | Weblog

5月9日(火)のつぶやき

2017年05月10日 | Weblog

5月8日(月)のつぶやき

2017年05月09日 | Weblog

5月7日(日)のつぶやき

2017年05月08日 | Weblog

5月6日(土)のつぶやき

2017年05月07日 | Weblog

5月5日(金)のつぶやき

2017年05月06日 | Weblog

「さようなら」

2017年05月05日 | 映画
破滅の淵に立った世界を正面切った長回しで捉え、人間以外の存在がふっと関わってくるなど、タルコフスキーの「サクリファイス」に似すぎ。

窓をフレームに入れたり、光がだんだん変化していくだけで長回しを持たせるなどの画面作りもよく似ている。

似ているからダメとは言えないかもしれないが比べてしまうのは避けられないし、破滅の淵に立っている切迫感が案外薄い。

アンドロイドは映画に置くとかえって独自の生命を持っているものであるより操り人形として見えてしまうのも困る。

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映画『さようなら』 - シネマトゥデイ



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5月4日(木)のつぶやき

2017年05月05日 | Weblog

「家族の灯り」

2017年05月04日 | 映画
正面切ったごく限られた映像と、舞台劇そのままのセリフ劇、とあってビデオで見るのは正直キツかった。
いなくなったはずの息子がフレームを出入りするのは舞台とはまた別の玄妙なニュアンスは出ていたが。映画館で見ておくべきだったなと後悔。
どっちにしてもおもしろおかしいという映画ではないだろうが。

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5月3日(水)のつぶやき

2017年05月04日 | Weblog

「ホワイトリリー」

2017年05月03日 | 映画
陶芸の師と弟子という上下関係とレズビアンの受けと攻めが逆方向を向いている不安定な関係に、若くていい男とその恋人という「ノーマル」なカップルが関わってくる、少ない登場人物の中の力関係が刻々と変わっていくドラマがきっちりできていて、画面の中の人の配置と動かし方つなぎ方にまた神経が行き届いている。

陶芸でぬらぬらした土を撫でるエロチックな感触の指がひとつのモチーフになるわけだがそれほどアップにしなくてもはっきり随所でその存在がわかるのはデカい画面の効用だろう。

文字通り百合をあしらわれたレズシーンのようないかにも耽美的な演出だけでなく、繰り返される先生の珠暖簾越しのカットや、背後に置かれた屏風に墨痕淋漓とした書などさりげなく美的。

今回のプロジェクトで唯一脚本と監督が別の人で、そのあたりロマンポルノのプログラム・ピクチャー性(分業による量産体制)を再現している感がある。
(☆☆☆★★)

ロマンポルノ・リブート・プロジェクト 公式ホームページ

映画『ホワイトリリー』 - シネマトゥデイ

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