DVDは本編が一時間弱で、特典映像が30分という構成。で、ジャコメッティの伝記的な事実を知るにはむしろ特典の方が向いている。
四人兄弟の全員が芸術家かそれに類する仕事をしているとは知らなかった。(長男アルベルト、次男ディエゴも彫刻家、長女が刺繍の仕事、三男ブルーノが建築家)
本編はさまざまな人のインタビューを複雑に編集して、そこにジャコメッティの著作の抜粋のナレーションがかぶさるという演出。
シュールリアリズムの時期にアンドレ・ブルトンに人間の頭が何か皆知っていると言われ、いや誰も頭部のことは知らないと反発し、シュールリアリズムから脱退したという。
頭、というのが後年の作品からすると示唆的。
それから作品が小さく小さくなりほとんど見えなくなるくらいになったのが、結婚した頃から大きくなってきたというのが面白いところ。(あれだけぎりぎりまで削ぎ落とした作品で、しかし女性の身体であることはわかるものものなあ)
それでも極限まで削られ、骨まで達したところで死の瀬戸際までつきつめられてから、再生したというイメージで捉えられるだろう。
とにかく四六時中デッサンし続けたと言われ、新聞紙に描いたデッサンも紹介される。
物との、あるいはモデルとの距離の取り方ひとつまでおそろしく厳密。哲学的というか、哲学者の徹底した思考の突き詰め方の徹底ぶりに通じるものがあるように思える。
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