還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

自覚症状について

2010年10月21日 | 入院前
弁膜症とわかったとき、それらしい自覚症状はありませんでした。
一般的には、息切れ、動悸、息苦しい(呼吸困難)、足のむくみ、咳、胸が痛い、血痰が出る、失神したことがある
などの自覚症状があると、弁膜症は進行しているとされています。
私の場合、診断確定時点ではどれひとつ該当していませんでした。

またNYHA分類という弁膜症診断の指標がありますが、これには1度から4度まであります。
数字が大きくなるほど重症で、3度以上で手術適応とされています。
私は、NYHAに当てはめると1度でしたが、つまりは何も自覚症状がない・・・・
ところが、心エコーではとても悪いと判定されました。
頭の中は、???? だらけ。

つまり主観的には手術の必要は感じないのですが、客観的には動かせない証拠を突きつけられたってわけです。
最近では自覚症状が出る前に手術すると予後がよいので、自覚症状が無くても手術を勧める方向に変わりつつあるようです。

このころはこんな感じで、自覚症状のない私は手術すべき理由探しみたいことをやっていました。
ブログや掲示板で手術を体験された方々の手記を読ませていただいたのもこの頃です。
主観と客観が合わないので医師の診断以外にも、納得できる理由が欲しかったのだと思います。
なんせ体に傷つけるわけですから。

ところが7月の後半になると、とうとう自覚症状らしきものを感じるようになってきました。
それは疲労感です。あるいは倦怠感とでも言った方がよいのかもしれません。
それはある日突然やって来ました(あ~~る日突然♪)。
エネルギーが無くなってやる気も失せ、ソファーとか畳とかに寝転がるようになりました。
以前はそんなことは全くなかったんですが・・・・
仕事も定時で早々に切り上げるようになりました。残業すると次の日が辛い・・・・
週のうち調子の良いのは2日ほどになりました。

これが自覚症状なんだろうか、などとつらつら考えていると、数年前と現在とでいくつか体調が違ってきているのに思い当たりました。
その1:真冬に通勤カバンを持つ指が真っ白になる
血行が悪くなり、指先の感覚もなくなります。電車に乗って暖まると次第に回復しますが、その間はジンジン痺れたり、色が真っ白から紫色に変わりますので、自分で見てても気持ち悪い。
その2:コンサートで寝る
年に数回コンサートや観劇に行くのですが、特にコンサートの時は途中寝てしまうことが増えてきました。演奏の善し悪しには関係なく、ほとんどのコンサートで寝てました。
その3:体がいつもだるい感じがする
普通、夏はしっかり眠れないので寝起きから体がだるいのは当たり前ですが、秋になるとぐっすり眠れるようになり、起きたときには頭すっきりというのが通常のパターンでした。
それが去年(2009年)の秋ごろから朝起きてもすっきりせず、体がだるく感じるようになりました。
ところがしばらくするとだるいのかだるくないのか、自分でもわからなくなってきました。
この3つ、すべて年のせいにしていました。果たして・・・・