還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

入院4日目--9月10日(金)

2010年10月27日 | 入院(手術前)
金曜日です。今日は神原先生による手術の説明がある日です。ドキドキ!
予定では午後1時からとなっていました。

それはそれとして、また別に問題がありまして、何かというと朝一番の体重測定で昨日より1キロ増量になっていたことなんです。昨日何度もトイレに行ったのに、点滴で注入された水分が全部抜けていない!!
そう言えば、行った回数の割には、量としてはそんなに出ていなかったです。
造影剤は腎臓に悪いので早く体から出さなくてはいけないんですよね。
ところがこれではまずいのでは?
少し心配になりました。同意書を求められるのもそういうリスクがあるからなんです。
でも、徐々に尿の出が良くなったので取り越し苦労に終わりました。
入院すると何かと心配になるものです。案外弱気ですねぇ(苦笑)

心電モニターは朝の8時50分に外してくれました。
今日の検査メニューは、10時から心エコー、午後1時からMRI検査となっています。
心エコーは経胸壁で、辛いと言われる経食道の方は免れました。
術前最後のためか、かなり念入りな検査で30分ほどかけました。
検査が終わり、部屋に戻ると妻が来ていました。
まもなく、看護師さんがお越しになり、神原先生に緊急オペが入り、手術説明の時間がずれるとのこと、2時か3時になる見込みと聞きました。
こういうことってあるんですよね。

午後1時にMRI検査に行きました。MRIはご存じかと思いますが、とてもヤカマシイのです。
やかましさを緩和させるため、使い捨ての耳栓をくれました。
検査時間はおよそ20分でした。
検査中は確かにガンガンガンガン音がしていました。磁場を発生させるために大電流を流すんでしょうね、騒音の元はコイルなので、モールドしたらマシになるのになあって思っていましたが。

体を横たえる空洞はCTよりも一回り狭いです。磁場との関係かもしれません。
検査時間が比較的長く、その間検査部分の位置がずれると正しい検査ができないので、頭などは隙間にタオルを何枚も詰め込みます。そのためかなり窮屈です。
ちなみにこの機械はアメリカ製でした。でも開発拠点は日本にあるらしいです。
設置数が日本は群を抜いて多いからのようです。
検査室は強烈な磁場が発生するので、設置されている消火器は非磁性体なのだそうです。

手術の説明はさらにずれて4時半からとなりました。
検査結果による現在の状況は
CT、MRIの結果はOK(頸動脈や脳血管の狭窄等無し)
僧帽弁の逆流は重度でレベル4(もっとも悪い)
肺高血圧症発症、血圧は47mmHg(正常値は20~35mmHg)
なお三尖弁にも逆流有り、ただしレベルは1で治療は不要

おー、僧帽弁の逆流はレベル4か、どうせなら2とか3のような中途半端じゃなく、4の方がエエワイ
なんてね、病気自慢か(笑)

サインした同意書は以下の通りです。
手術、輸血、血液製剤使用の3つ。
リスクはいろいろあるものの、特に気をつけなければならないのは術後肺炎とのことです。

妻が気にしていたのは、執刀医の浅井先生がストックホルムに出張中で帰国が月曜日、そして翌火曜日の1番目の手術が私なので、時差ボケとか大丈夫ですか、と、何度も念押ししていました。
はい、私も心配です、なんていう答えはありませんでした。

また、手術は分業で弁形成は浅井先生が担当されるとのこと。
弁形成が終わると後は任せて、家族にビデオ見せながら浅井先生が説明します、というお話でした。
あ、やっぱり手術の様子を撮影するんだ・・・・
そのビデオ、私も見たいなあ・・・・

この日は翌日の予定表の配付はありませんでした。
休日の前は配付無しというのは、もう少し後になってわかりました。