豆豆先生の研究室

ぼくの気ままなnostalgic journeyです。

“怒りの河”

2008年03月01日 | 映画
 3月。ぼくの誕生月、しかも今年のぼくの誕生日は国民の祝日になっている!

 原稿のほうは、昨日書いた部分が納得できず、半分くらい書き直しと加筆をしていて時間をとられてしまった。
 しかも、若い頃の不勉強が祟って、60歳近くなった今でも、頭の中のものを output するだけでなく、あれこれと情報を input しながらでないと筆が進まないのも情けないことである。 

 “怒りの河”を観た。

 散歩に出かけて、いつもとは違うスーパーに行くと、催事コーナーで、CDやDVDの安売りをしていた。そして、そこでトンでもない物を見つけた。いつも買っているキープの500円DVDが、なんと3枚セットになって980円というやつが並んでいたのである。
 しかも3枚セットになっている“西部劇傑作選”シリーズのほとんどが、なかの1本は観たことがある物なのである。“ならず者”、“拳銃無宿”、“駅馬車”、そして昨日観た“ガンヒルの決闘”などなど・・。「期間限定版」などと銘打ってあるが、一体何時から売っていたのか。1枚327円で買えるのだったら、わざわざ500円で買わなかったのに。

 しかし、幸いにも2セットだけは、1本も観ていないものの3本立てだったので、そのうちの1つを買ってきた。
 “水野晴郎のDVDで観る世界名作映画22 西部劇傑作選(7) ジェームス・スチュワート コレクション”というやつで、“折れた矢”、“ウィンチェスター銃'73”、“怒りの河”が入っている。

 “怒りの河”は前から観たいと思っていた。オール・ロケで撮影されたとケースの解説に書いてあり、スチール写真もきれいだったので。春先の白馬岳か、安曇野から眺めた穂高のような風景である。

 映画もよかった。期待通り、背景の風景がいい。オレゴンを目ざす幌馬車隊というのも、懐かしい。ストーリーは大したことはないが(芦原本ではベスト100にも入っていない)、最近ジョン・ウェイン式西部劇に少し食傷気味だったので、ジェームス・スチュアートというのも悪くない。
 主人公の彼女役の女優もぼくの好みのタイプだった。ジュリア・アダムスというらしい。googleで調べてみると、テレビや映画に100本近く出ている。“ボナンザ”にもでていたらしい。1926年生まれと書いてあったから、もう82歳であるが。
 
 若いロック・ハドソンも出てくる。西部劇らしからぬ気障な出で立ちで、性格もやや曖昧だった。中学時代にたまたま買った「映画の友」に、彼とバート・ランカスターのグラビア写真が載っていて、アメリカ人はカッコいいな、と思ったことがあった。

 * 写真は、“水野晴郎のDVDで観る世界名作映画22 西部劇傑作選(7) ジェームス・スチュワート コレクション”のケース。
 “怒りの河”は、1951年。原題は“Bend of the River”、直訳すれば「河の湾曲」であるが、内容と結びつかない。
 辞書を調べると、bend は名詞では「屈曲・湾曲」か「結び目」の意味しかないが、動詞の bend には、「曲げる」、「屈服させる」、「新しい方向に向かう」などの意味があった。この最後の語義だろう。
 かつては強盗犯だったジェームス・ステュアートが改心して(新しい方向に向かう)、命がけで開拓民を護衛する。他方、同じく強盗犯だったアーサー・ケネディはJ.ステュアートに命を助けられて一時は護衛の仲間に入るが、結局は新しい道に向かうことはできず、途中で寝返ってしまう。
 最後に川の流れの中での決闘に敗れた A.ケネディの死体は下流に流れ去ってゆく。・・ということの隠喩なのだろう。

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