彼、14度、86%
10月の初めのことでした。フィンランドからロシアにかけて出張に行く家人が、防寒用にヒートテックを買いに出かけました。10月といえども、北欧にロシアです。温かな香港に長く住んでいるものにとっては、かなりきついものがあります。買い物から帰って来た家人、下着だけにしては大きな包みを持ってます。値段が手頃なので、いろいろ求めてしまったようです。その中に、小さく畳めるダウンジャケットが入っていました。考えてみれば、家人の防寒着はカシミアのコートに革ジャンだけです、ちょっとパグ犬モモさんの散歩の時などにいい感じです。
写真を見ると、フィンランドでも、ロシアでも朝の散歩に大活躍してくれていました。その後も、東京、上海と北に向かう出張には、必ず荷物にはいっていました。ほんの10日ほど前、袖の付け根辺りに、セロテープを付けたダウンジャケットを着て帰ってきました。タバコで穴を作ってしまったようです。繕うとかえって引き攣れて、穴が大きくなるかもしれません。そこで、タバコの穴と同じくらいのハリネズミの小さなワッペンを、ボンドで貼りました。色も目立たなく、しめしめ。でも、動きのある場所です。すぐにとれてしまいました。
穴より大きくて、柔らかいワッペンを探したら、出て来たのがこのスヌーピーのワッペンです。 まだ、結婚する前に銀座のソニープラザで買った物です。初めて使ったのは、息子のリュックサック。息子の通っていた幼稚園は、夏に湯沢で2泊3日のキャンプがありました。荷物はリュックサックに入れてと、幼稚園からのお知らせ。そんな適当な大きさのリュックは、なかなか見つからず、家人の山用のリュックの一番小さいのを持たせることにしました。真っ赤で、キャンバス地でできたものです。それだけでは、なんだかかわいそうで、口ひもは、靴ひものクジラの柄のはいったものに替え、外に、このワッペンを縫い付けました。27年ほど前のことです。それから、きっとそのリュックを始末したとき、ワッペンだけをとっておいたのだと思います。ダウンジャケットには、縫い付けずボンドで貼ってあります。派手かな?と、心配でしたがかえって、アクセントになっています。香港ユニクロこの冬早々に、このダウンジャケットを売り切ってしまったそうです。家人だけの特別仕様、ユニクロダウンジャケットです。