曇、11度、74%
暦をめくりました。日本人ですので四月と聞くとスタートの月だと感じます。「新」という漢字をあちこちで目にするでしょう。真新しい制服やスーツ姿を街で目にすると微笑ましくなります。花冷えの残る四月のついたちです。
徐々に暖かさが増し、庭は春に向けての確実に始動しています。家の中も春らしく、冬の間滞っていた重い空気を出してやります。欧米では春のスタートは「イースター」です。ホリデイも始り街や家に色が戻ってくるのも「イースター」からです。今年も「イースターバニー」を出してきました。 卵を抱えたうさぎさん、この春は「志村ふくみ」さんの桜色に染めた仕覆の上に飾りました。福岡の桜は今週末から散り始めるそうです。桜の木の皮から染めた薄い桜色の仕覆は鼻を寄せると桜が香るのではといつも思います。
玄関の壺を白磁から遠山に桜が見える様な色合いの壺に置き換えました。タペストリーがわりの私の帯はそのままです。
床の間もお軸を外して、花を刺繍した額を3枚並べました。真ん中の「ジキタリス」の蕾が庭で膨らみ始ています。
淡い春の朝日の中でテーブルクロスは大きな「カヅラ」の柄に替えました。
縁側から庭を眺めると、先日植えた赤い「椿」が「ニラバナ」たちと好対照に佇んでいます。 こうした小さな光景が日々の励ましになってくれていると、この年齢になって感じます。
モモさんのカレンダー、まだ5年前はこうしてこの家のデッキで昼寝をしていましたね。今月は5回目の命日を迎えます。思い出さない日はありません。「モモさん、新しい月も一緒ね。」