曇、16度、68%
中華圏のお豆腐の種類は日本より多く、形も風味も違います。料理の仕方が違うので、水が良いことが原点という日本の豆腐との違いです。「冷奴」や「湯豆腐」は豆腐そのものの風味が問われます。豆腐が大事な食材であるという点では中華も日本も共通です。
「百頁豆腐」は台湾の冷凍の豆腐です。大きな重い豆腐で薄く塩味がついています。豆腐というより湯葉を押し固めたような風合いで切り口は凍らせていますから、「高野豆腐」のようにスポンジ状です。炒め物、煮込みものに加えるのが一般的な台湾の食べ方だそうです。
「押し豆腐」、「乾豆腐」硬めに作られた中華の豆腐は崩れにくいので和え物に使われます。香港以来この「百頁豆腐」が大好きで懐かしく思っていました。中国からの輸入品を扱う店に行った折、冷凍庫の中に見つけた時は大喜び。お豆腐にしてはいい値段しますが、この食感はたまりません。沖縄の「島豆腐」に似ていると思います。大きくずっしりと重いこの「百頁豆腐」一丁食べると、お腹が苦しいほどいっぱいになります。
昨日は庭の「パクチー」をたくさん収穫、さっと湯がいた「百頁豆腐」を薄切りとサラダにしました。いくらでも食べれそうですが半丁で止めました。今日のお昼ご飯は「豆豉」でタケノコと炒めて食べます。
出来立てのまだ温かな豆腐なんて日本では食べることが出来ませんが、香港の市場では早朝に湯気の立つ豆腐が売られています。この温かな豆腐を急いで持ち帰り、日本の醤油で「奴」で食べました。香港は水が悪いなどと言われますが、この豆腐ほど大豆の香りと旨味を感じた豆腐は今までにありません。中華の「豆腐」もこれまた奥深いと感じます。