晴、11度、68%
深い森の中を歩いている様な錯覚を起こさせる小さな空間が我が家にはあります。ほんとに小さな空間、日が差すと森の中でやっと見つけた出口の様です。
実はガラスのドームです。香港の頃からガラスのドームで「苔」を養っていました。養うというと格好いいのですが、明るい窓辺にドームをしたまま滅多に水遣りもしませんでした。緑濃い「コケ」が緩やかに成長しました。禁止されている植物苗も帰国時に荷物に入れた私ですが、苔はやめました。
このガラスドームは園芸用です。発芽を促進させたり、鑑賞用に使うドームです。ケーキやチーズのドームの様な透明感がないインド製のガラスです。帰国しても苔を求めては養ってみました。苔の種類が違うので、冬を越したと喜んだら、春先の温度上昇で蒸れて枯れました。今の「砂苔」は3年目です。2年前、小さな木が生えました。南天の木です。土に含まれていた種からの芽生えです。今ではドームより大きくなりドームの天井で湾曲しています。 この「南天」のおかげで「苔」の広場に陰影ができました。夏になると小さな雑草も芽生えます。ドームの中は小さな世界です。フィギュアなどを置いて楽しまれる方もいるそうです。今の「苔」は私と相性がいいのか長生きしています。お日様の当たるところに置いてやるだけの手間です。朝日が差し込む時間このドームの横に座り、ただただ、この小さな世界を楽しみます。 緑の恵みはガラスドームの中にも。