雨、17度、94%
朝玄関を出ると微かに甘い香りがします。玄関先には秋の金木犀、初夏のクチナシが植わっています。「クチナシのような匂い、まだ早いわね。」そのまま走りに出ると所々で同じ匂いに出くわします。「ハゴロモジャスミン」の香りと気付いたのは匂い初めて1週間ほど経った頃でした。
「ハゴロモジャスミン」を知ったのは帰国後、5年前のことです。気温が上がり始めたは五月、蒸せるようないい香りが生垣から匂っていました。よく見ると小さな白い花が咲いています。蔦の仲間で生垣にうまく這わせてあります。「このツタ、我が家の庭に欲しい。」と園芸店に出向きました。そこで「ハゴロモジャスミン」と名前を教えてもらいました。ところが植え込みの時期はとっくに過ぎていて苗がありませんでした。一年待って早々に苗を買い込みました。今年3年目の我が家の「ハゴロモジャスミン」です。
北庭のフェンスの東西、両面に這わせています。深い赤の細長い蕾をつけます。しばらくすると5弁の白い花が咲きます。ひとつふたつの花の時は近くまで寄らないと匂いませんが、真っ白に咲き始めると、匂いが立ち籠めます。「ハゴロモジャスミン」という名前も素敵です。天女の白衣が舞うように見えるからでしょうか?最近見た「ハゴロモジャスミン」の品種名「天の川」というのがありました。白く咲きそろった「ハゴロモジャスミン」が塀やフェンスに這う様子は「天の川」にも似ています。
「ジャスミン」の香りは香港を思い出させます。南方の国々ではよく見かける「ジャスミン」です。香りも強く、蕾も白い「ジャスミン」をよく見かけました。しかも一年中香っていたように記憶します。
香りのある花が好きです。裏庭が甘い香りで満ちる日が近付いています。「レモン」の蕾も 「バラ」の蕾も
大きく膨らんでいます。香りをお届けすることが出来ないのが残念です。待ちに待った香りの庭、もうすぐです。