曇、17度、84%
端午のお節句のお菓子は「柏餅」「笹粽」葉っぱに包まれています。「桜餅」に始まって緑の葉を愛でる季節です。色も香りも良い葉を使ったお菓子や料理はお餅だけを食べるのと違い、葉を開く瞬間からいい気分になります。
昨日は朝から米粉を蒸して練って餅を作り、あんこを挟んで「柏餅」を作りました。「柏の葉」は軽く茹でると香り立ちますが、餅を包むとその香りが薄くなるのが残念です。「桜餅」の桜葉の香りは最高だと感じます。中国でも春先から葉っぱを使ったお菓子や料理が出始めます。上海で春彼岸ごろ緑の餅菓子を葉っぱで包んだものを見たときは、「柏餅」のルーツを見たように思いました。香港では鹿児島などで見る「かからん」の葉を使って餅を包みます。地方地方でその土地の葉を使う菓子は興味深く感じます。
お菓子ばかりか料理にも葉っぱは使われます。香港の「端午節」には種類豊富な「笹粽」が店先を飾ります。「蓮の葉」が大きく育つと魚を包んで料理します。もっと南に行くと葉っぱは「ラップ」代わりに使います。殺菌作用の強い葉を使います。「バナナの葉」「バイトーイ」微かな香りが爽やかです。
「蓮粽」は40年近く作り続けています。「蓮の葉」を蒸すと香りが深く「香り」もご馳走です。昨年は庭の「イチジク」の葉を使ってソーセージを作りました。「イチジクの葉」がこんなに甘い香りがするとはと驚いたものです。庭木の大きな葉を見ると料理に使えないかと思ってしまいます。
「柏餅」パクパクと気持ちよく5つも食べました。食べてしばらくすると「食べ過ぎ」に気付きました。若い頃のようにたくさん食べてはいけません。 お供えの「柏餅」、まだ温かなので誘惑の香りです。