晴、4度、72%
3年ぶりに帰国した主人、帰国前から作って欲しい幾つか料理を知らせて来ていました。その中の一つが私が作る「インドカレー」です。
市販の日本のカレールーを使わずに「インドカレー」を家で作るようになって40年近くになります。今、日本でいうところの「スパイスカレー」です。ホールやパウダーの香辛料を使い分けて作ります。最初は手探りで作り始めた「インドカレー」です。インドには4回ほど行きました。本場のカレーの美味しさは言うまでもありません。いつも滞在中は三食「インドカレー」です。カレーは辛いはどこの国のカレーもそうですが、「インドカレー」は香り、辛さに奥行きがあります。辛さは調節できます。問題はスパイスの持つ香りをどこまで引き出せるかではないかと感じます。
メインは「チキンカレー」です。 チキンのみのシンプルカレーは私の定番、主人に頼んで持ち帰ってもらった使い慣れた「チキンマサラ」を最後に振り入れます。
日本では手に入りにくい、半割りの緑豆も主人の香港からの土産です。豆質は小豆に似ていますが、癖がなくインドの豆のスープでよく使われる素材です。優しい甘みを持つ「スリプトビーン」を香辛料で煮上げました。「プラオラオス」は「バスマティライス」を使いました。
「バスマティライス」はインド米の中では高級品、細く長いお腹にもたれないお米です。インドでも普段はロングライスを茹でて食べるのだそうですが、ご馳走ライスは「プラオライス」や「ブリアニ」など具沢山になります。パンは「チャパティ」、全粒粉を使い焼きました。インドではパンとライス両方が出てくることがしばしばです。
香港では日本よりよりインドに近い「インド料理」を食べることができます。小さなストールのような店でもインド人が作るカレーは美味しい。日本の「インドカレー」は日本人向きに作られていて残念です。
久しぶりの私の「インドカレー」、辛さは控えました。ただ口に入れた時は感じない香りと辛さは喉を落ちる頃に感じます。引き出しいっぱいの香辛料、スパイス、マサラは私の宝物です。