小雨、30度、78%
衣替えで夏服を出して着た時、黒のワンピースの退色が目に留まりました。かれこれ20年は着ています。「いよいよ捨てる時かな?」と思った時、もし着てくれるなら孫娘にあげようと閃きました。
孫娘はまだ小学4年生です。背もまだ私ほど高くはありません。孫娘の服を買いに行くと、150センチのサイズを選ぶようになりました。私も着ることができるサイズです。夏休みになって一人で飛行機でやって来ました。早速、黒のワンピースを出して見せました。ちょっと丈が長いのですがそんなにおかしくない。最初は寝巻き代わりに着ました。起きて来てそのままワンピースを脱ぎません。結局一日着ていました。
主人が「その服?もしかして。」息子が「あれ?それ、かかのじゃない?」「うん、私の。」二人とも「似合うじゃない。」と褒めてくれました。
大きなフラットカラーで白の大きな貝ボタンがたくさんついています。香港ブランドのお安い一枚ですが、好きで好きで大事に着ました。60歳過ぎのおばあちゃんの服を着てくれる9歳の孫です。孫が生まれた時、まさかこんなに早くお下がりする時が来るとは思ってもいませんでした。この夏の初めに買ったサンダルも孫娘にぴったりです。毎日履いています。帰る時もそのまま履いて帰るだろうと思います。
服のお下がりは、この数年で終わるでしょう。私を追い抜いて大きくなって行きます。伝えられること、伝えられるものは、この子に託そうと思います。