曇り、28度、80%
福岡の中心地に「リッツカルートンホテル」がオープンしたのは数ヶ月前のことでした。少子化で生徒数が減った市立の小学校の跡地に建ちました。学校だった頃は運動場の広い空間がのんびりとした空気を漂わせていたのに、黒いガラス張りのホテルの建物は昔を知る者には重たく映ります。 この写真は裏側、昔の運動場の方から撮りました。インタランスは最近流行りのコリドー風、 ここを通ると異次元に入った気分になります。 ロビーは18階、このフロアーに4軒ほどのレストランが入っています。一体どんな景色なのかと興味津々で出向きました。
博多湾をぐるっと見渡すことができます。私が案内された窓辺の席は、東側、志賀の島が見渡せました。 西側が見られれるのは「バー」の席からです。西側は、「ペイペイドーム」「福岡タワー」「大濠公園」「能古島」が見えます。日頃私が見慣れない東側の席、 博多港には韓国からの船が停泊しています。ほぼ3分おきで飛行機が着陸体勢で入って来ます。福岡にも観光客が戻ってきました。土日の大濠公園の駐車場は長蛇の列です。2階建てのオープンカーの観光バスもミストを流しながら市内を回っています。ホテルの方に伺うと、来館されるのはまだ日本人が多いとのことでした。ラウンジにいる人もレストランにいる人もほとんど日本人、日本語ばかりが流れていました。
高い場所で海を見ながらの食事は久しぶりです。 香港の頃はホテルは日常にありました。海を見るのも日常でした。セントラルにある「マンダリンホテル」は私にとって暑い季節に海側へ向かう通り抜けのコースでした。遠来のお客様をお迎えしたり、お食事を共にするのもホテルが多かった日々でした。
メニューを見ると最初に目に飛び込んできたのが、「ブッラータ」、チーズの名前です。この一皿とデザートを注文しました。「ブッラータのカプリーゼ」簡単な話、モッツァレラチーズに似た「ブッラータチーズ」とトマトのサラダです。出てきた皿を見てびっくり仰天、「ブッラータチーズ」が予想よりはるかに大きなものでした。普段私が買うものの2倍はあります。 ブッラータチーズはモッツァレラチーズの余り物に生クリームを詰めたチーズの副産物です。ナイフを入れると中からクリームが流れ出します。モッツァレラチーズと違って切って出すわけにはいかないので丸のままです。贅沢な気分です。 程よい酸味のトマトに桃が添えられています。お皿の底には松の実、添えられたソースはバジルソースです。バジルソースと松の実は「ジェノバソース」を連想させます。途中まで食べ進めて、「この一皿でお腹がいっぱいになりそうだわ。」とお給仕してくれてるお姉さんにデザートはいらないと伝えました。お姉さんも「チーズの大きさを見て私もそう思いました。」と快くキッチンに伝えてくれました。
次回はぺこぺこにお腹を空かせて、アフタヌーンティーを楽しみたいなぁ。お姉さんお話ではかなりのボリュームだそうです。