![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/be/105724030c175683fda1c34513f0479a.jpg)
曇、7度、70%
京都嵯峨野にあるお豆腐屋さん「森喜」の「嵯峨野豆腐」をいただきました。傷まないようにクール便で崩れないようにしっかりと梱包されていました。前日、送り主の友人から「真奈さん、お豆腐が明日届きますよ。」と前触れをもらっていました。この知らせを受けた時から、「卵かけ豆腐」で食べようと決めていました。
手間もかからぬ「卵かけ豆腐」は父の大好物でした。私が子供の頃、この家から数分のところにお豆腐屋さんがあり、夏の朝はお鍋を持ってお使いに行きました。「木綿の角」をください。持ち帰ると父はその「木綿の角」1丁に生卵とお醤油をかけて美味しそうに食べました。私がこの父の食べ方を真似するようになったのは、香港に行ってからです。香港の朝の市場には出来立てのぬくぬくのお豆腐が届きます。布に包まれた大きなお豆腐が板の上で湯気を上げています。それを切り分けて買います。この「硬豆腐」は日本の木綿豆腐です。家に帰るやすぐに温かな「硬豆腐」に生卵をかけて食べました。豆腐の香り、大豆の甘み、卵の旨味、お醤油が全てを一纏めにしてくれます。薬味もなくこれだけでお腹いっぱいになります。
「嵯峨野豆腐」はにがりではなく「すまし粉」で固めてるのだそうです。普通のお豆腐の倍はあるかと思われる大きなお豆腐です。滑らかで口当たりはツルッとしていますが「絹ごし豆腐」とは全く違う口触りです。パックから取り出して晒しに包んで一晩置きました。柔らかですから用心深く切り分けて、真ん中に卵をポンと割りました。 いただきながらお醤油を垂らします。「こんな美味しいものはないわ。」と一口一口味わい深く食べました。卵の黄身の濃厚さと淡白ながら大豆が香る「卵かけ嵯峨野豆腐」です。
残り半分、まだ食べれそうです。 すり胡麻をかけ、お醤油ではなく「胡麻油」を垂らして食べました。胡麻の香ばしさがお豆腐を引き立てます。「胡麻油」が滑らかな「嵯峨野豆腐」に絡み唸ります。大きな1丁、食べ上げました。
寒いこの時期、湯豆腐にでもと思うところです。湯豆腐なら芯が熱々のところから「嵯峨野豆腐」の香りがして来るだろうと想像します。貴重なお豆腐をあっという間にお腹に収めてしまいました。「おごちそうさま。」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます