曇、8度、52%
旬を迎えた「カワハギ」です。昔はよく見られた「カワハギ」です。今ではどこの魚屋さんでも並んでいるというわけではありません。店によってはびっくりするほどの値段がついています。香港にいる主人が「カワハギのお刺身をこの冬に食べなさい。」と再三言って来ています。鮮度によってはお刺身では食べられないこともあります。昨日も「カワハギ」を探して4軒ほど魚屋を回りました。
「味噌汁だね。」「煮たほうがいいよ。」と刺身は遠のきます。最後のお店で値段も程よい「カワハギ」を見つけました。お店には誰もいません。奥に向かって、「カワハギはお刺身で食べられますか?」と私。奥から「食べられるよ。」と返事が。「お造りしてもらえますか?」と私。「いいよ。」と言いながら小さなおじさんが出て来ました。実は「カワハギ」をさばいたことがありません。目の前でさばいてくれると思いきやおじさんは奥に「カワハギ」を連れて行きました。
「カワハギ」はフグ科の魚です。皮が厚くて手で引いても剥がせるそうですが、そこを見たかった。香港では大きな「カワハギ」が売られていました。お煮付けにするとホロリと身が崩れます。淡白な白身の魚です。小さい頃は干物になった珍味のようなものをよく食べました。甘辛く、裂きながら食べます。身は細かい筋状になっていて、お酒の当てに売られているのですが、おやつとしても美味しかった記憶があります。
「カワハギ」の薄造りを持っておじさんが奥から出ていました。トレイに綺麗に並べられています。「肝はさっと湯がいて食べるといいよ。ポン酢でね。」と言葉を添えてくれました。
生の肝を見てちょっと手が出ません。濃厚な味がしそうです。肝はお味噌汁に入れようと冷凍庫へ。ポン酢は生醤油に庭のレモン汁を落としました。 「カワハギ」のお刺身は初めてです。ほんのりと甘みがあり、脂気のない美味しさです。「日本酒が合うなあ。」と思いながらワインを口に運びます。ポン酢でなく「カルチョッパ」のようにオイルで和えると「カワハギ」の薄造りもワインに合う一品になりそうです。
今が旬の魚も魚屋の店先を飾る数が減りました。魚自体が高価になって来ました。さばいてくれた魚屋のおじさんが「これ天然だからね。」と一言。初めて養殖「カワハギ」があることを知りました。
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