曇、6度、72%
本を読む時、椅子を裏庭に面した窓辺に寄せます。庭は冬景色ですが、開かれた空間、見上げれば空も見えると落ち着きます。本を読んでいると左の頬に視線を感じました。ココはベットで寝息を立てています。ゆっくりと目を上げると、数メートル先のフェンスの上にオレンジ色が見えました。最近は焦点がすぐに合わないので「何だろう?」ピントが合うと「ショウビタキ」の胸の色だとわかりました。
「ショウビタキ」夏の間は庭に現れません。冬に北から渡ってくる鳥だと思っています。つがいではなくいつも1羽でいます。胸の色がオレンジなのはオス。庭を歩くときは両足揃えてピョンピョンと軽やかです。ひと月ほど姿を見ませんでした。きっと北に戻ったのだとばかり思っていました。「ショウビタキ」間違いなく私を見ています。 カメラを向けても動じません。ガラスの向こうの私をどう思って見てくれているのでしょう。視線が合うと小動物でも温かな物を感じます。一向に動かずフェンスの上で一回りして見せてくれました。
木々が多い庭です。「ヒヨドリ」もやって来ます。「ショウビタキ」より一回り大きく大股で庭を歩きます。こちらもいつのお一人。梅がお好きな「メジロ」は北側の庭の白梅に大勢停まっています。もちろん「スズメ」「カラス」はご常連客。
「ショウビタキ」は冬の渡鳥だと思っていたところ、「留鳥」つまり一年中いる鳥だそうです。繁殖しているうちに渡を忘れてしまったのでしょうか。鳴き声は「チッ、チッ」とやや頭を上げて鳴きます。
福岡、この二日ほど未明から雨が降りました。静かな雨です。日が昇って雨戸を開けた途端、玄関の引き戸を開けた途端、「あっ!」空気の匂いが冬の雨の匂いではなくなりました。気温はわずか2度ほど上がっただけです。空気が緩む、雨の匂いは春のそれです。北では雪が降っているというのに春の雨の匂いを胸に吸い込みます。また寒さが戻って来るでしょう。大きく春の向けて舵を切ったように感じるここ数日でした。
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