晴、16度、88%
気温が少し低い朝を迎えました。玄関を開けると暗闇の中でも「金木犀」が香ります。玄関脇の「金木犀」は見上げるほどの高さ、大きな老木です。 今年は遅い開花です。朝晩の冷え込みが金木犀を咲かせると聞きました。40年以上前、私が高校の頃は9月の終わりには「金木犀」が咲きました。どうしてはっきり記憶にあるかというと、私の通った高校は9月最後の日曜日が体育祭でした。いつもより朝早く登校、遅くに下校、そんな中校庭の「金木犀」が強く香りました。半袖が心許無くなった気持ちとあの香りがいつも蘇ります。
「金木犀」は人気の庭木だそうです。この時期、園芸店には小さな苗木が売られています。我が家の一帯の古い庭のある家には必ずと言っていいほど「金木犀」の木が植えられています。つまり町中、金木犀の香りですっぽり。玄関と反対の裏庭の窓を開けても「金木犀」の香りです。下の道のお家にオレンジ色に染まった「金木犀」が見えています。小さな花ですが、みっしりと枝に直接花を付けます。秋の花は春の花のような華やかさはありませんが、秋らしい彩りを連れて来てくれます。
「金木犀」が薫る10日間ほどは高い青空とこの香りで「秋」を思う存分に楽しみます。「金木犀」が散るといよいよ紅葉がやって来ます。