曇、10度、68%
魚屋のおじさんが「戻りカツオが脂がのって美味しいよ。」と店先で大声を張り上げています。12月でも「戻りカツオ」がやってくるのも温暖化からだそうです。お刺身用にさく取りされた「カツオ」を見ると美味しそう、今年は「カツオ」をあまり食べていませんでした。そこで皮付きでさくを1本売って貰いました。家に帰り、適当に串を刺してガスレンジで周りに火を通します。私のお手軽「カツオのたたき」です。いい具合に脂が乗っているので、ガスレンジを汚してしまいました。氷水で締めたら出来上がり。「たたき」は表面を殺菌して中は生です。考えられた調理法だといつも感心します。「カツオ」を食べれるようになったのは20代からでした。母の実家は高知県、母が帰省すると夕方には必ず「カツオのたたき」が海に面した隣町の魚屋から届きました。あの頃は一切れも食べられませんでした。「気持ちが悪い。」食べ物でした。
焼きあがった「カツオ」を庭の「ルッコラ」「ディル」と合わせます。 「カツオのたたきサラダ」です。でも「ルッコラ」「ディル」を使うのには訳があります。私にとって「ルッコラ」も「ディル」も大事な薬味です。庭に「シソ」の葉がなくなるとお刺身の時には「ルッコラ」「ディル」が登場します。「ルッコラ」の苦味、「ディル」の清涼感は口の中を整えてくれます。「けし粒」「岩塩」を振って、オリーブオイルに浸して食べました。
葉物野菜が好きではありません。一年中、庭にある「ハーブ」と呼ばれるものが私の野菜の主体です。寒さに向かい秋蒔きの「ハーブ」たちは根を張り、大きく育ちます。食べても食べても葉を茂らせてくれます。雪を払って「ハーブ」を摘むのも楽しみです。若かった頃は「カツオ」一匹、たたきにしていました。まだ日本を離れる前のことです。回遊魚の「カツオ」は香港に回ってくる頃にはすっかり脂が抜けて美味しくなかったなあと思い出します。お魚がますます美味しい季節を迎えます。魚屋の前を通るのが楽しみです。
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