チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

「鶏蛋花」 プルメリア

2020年06月02日 | 

曇、19度、88%

 モモさんが一番好きだった花は「鶏蛋花」です。日本ではハワイの花として知られている「プルメリア」です。レイにも使われる香りの良い色の優しいこの花は香港でも東南アジア一帯で見ることができます。東南アジアでは「フランジパニ」とも呼びます。樹高が3メートルほど花が咲いているのはわかりません。木の下を歩いてもいい香りはしません。初夏から真夏にかけて木の下には花がこぼれ落ちています。それで「あっ。鶏蛋花の木だ!」と気付きます。落ちた花を手に取ると抱きしめたくなるような香りです。

 日本でも「プルメリア」のファンが多く園芸種が出ていることを知ったのは昨夏でした。夏の終わりに園芸店で見た「プルメリア」の苗木はあまりいいものではありませんでした。寒い冬を越すのには丈夫な苗木が欲しいと思います。次の春の新しい苗木を待つことにしました。

 園芸店からの入荷メールで「プルメリア」を見つけました。翌朝すっ飛んで行きました。さすが日本の園芸です。花色も花の形も様々な「プルメリア」が並んでいました。1メートル近いもの、小ぶりな60センチほどのもの。大きな苗木を求めるつもりで行きました。お店の人に「地植えで冬を越せますか?」と尋ねると無理ですとのお返事です。冬は家に入れなくてはなりません。座敷の天井の高さなら十分ですが、何分にも一番寒い部屋です。温室代わりに使うのは2階です。そこを考慮して小さな苗木を求めました。成長しても1メートルぐらいになる改良種です。

 主人は夏の間朝散歩に出るとこの「鶏蛋花」をポケットいっぱいに拾って来てくれました。手のひらに乗せたその花をモモさんは匂いました。そしてテーブルに飾ります。いつも同じ花入です。ニシンの酢漬けが入っていたまさにそのガラスの入れ物に溢れた花を入れ供えました。 「モモさん、鶏蛋花ですよ。」夏の間は屋外で放っておいても育ちます。 日向がよく似合う「プルメリア」です。次々に花芽をつけると思います。「鶏蛋花」は卵の花の意味です。濃いピンクの花もありますがご覧のように中心が黄色な卵の色に似た花です。

 「プルメリア」が通称なこの花、私はいつも心の中で広東語の「鶏蛋花」と呼びます。


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