晴れ、20度、83%
家人が、代表を務める香港の会社が創設15年を迎えた。この15年、香港は中国返還、サーズで、観光客の入国が禁止されたり、経済の危機のたびに、少なからず影響を受けてきた。 それでも、シンセンの事務所、シンセンの工場設立と、家人はあわただしい15年をおくった。
15年を記念して、祝賀会を催すことになり、たくさんのお客様をお迎えすることになった。
会社のスッタフたちの、この間の準備は、大変なものがあったらしい。わたしですら、料理のチェック、ロケーションの設定など意見を求められることしばしば。
シンセンの工場見学まで今回のコースに組み込まれていた。40数名の団体。
無事に2日目をむかえ、最後が、香港のホテルでのバンケット。しわが増えるのも気になりながら、お客様を迎える。いつものごとく、長い祝辞。家人は、席を暖める間もない。
ボジョレーと、紹興酒のサービスがある中、香港人スッタフは、陽気に楽しんでくれた。
最後に家人が壇上で手招きをする、私事で云々と言っているのは聞こえるが、何のためにと思っていると、バラの花束がわたしに手渡される、すっかり、どなたかにわたしがプレゼンテーションするのかと思いきや、わたしへの花束だった。
喜んでくれる、スッタフの顔が涙でゆがんで見えた。
ありがとう。 でも、こうしている間も、シンセンの工場では半数の300名の工員さんが働いてくれている。いくら、ありがとうと言っても、言い足りない。