雨、24度、97%
香港を発った日はロンドン泊まりでした。リスボンへの直行便は香港からはありません。実は、このロンドンに少し早めに入って数日滞在しようと前もって主人と話してました。ところがそうなると、家を空けるのが10日近くなります。考えました。11歳のモモさん元気ですが、どうしても私には出来ません。ロンドンはいいから、一日でも早く家に帰りたい、早く帰ってモモさんに会いたい、夫婦して意見一致。そんなわけで、ロンドン滞在時間、19時間の旅の始まりです。
乗り継ぎ時間からして、一泊せざるを得ません。そこで、ホテル探しを私がすることになりました。ヒースロー空港からヒースローエクスプレスの終着駅はパディントン。主人は次の日の飛行機が午前中のこともあるので、この駅周辺で探すように言います。見るとパディントンの駅にはヒルトンホテルが隣接しています。値段もよく確かめず、主人にヒルトンは?と尋ねました。高過ぎる上に、寝るだけだから安い所でいいというお返事。私は香港のホテルの値段も知りません。そこで、どのくらいのホテルかを知るために、まず香港のホテルの値段を頭に入れました。そして、検索して出て来るホテルの値段も香港ドルで表示で探し始めました。パディントンの駅周辺には、かなりの数のホテルがあります。そこで、値段の安い順に表示を切り替えました。一番安い所は香港900ドル。香港900ドルのホテルなら香港ではそう悪くはありません。けど、何となく?そこで、安い方から2番目のホテルを見ました。ふたつ星。香港$1300です。香港$1300の香港のホテルは、これはまずまずのホテルだわと思い主人に問い合わせると、OKとのこと。BBとでていますので、朝食付きです。やれやれ、ホテルも決まりました。
ヒースロー空港の長い長いパスポートコントロールを終えて、エクスプレスに乗り込んだのは既に夕方の5時近く、日が暮れると外歩きも楽しくありません。パディントン駅まで15分ほど、ほんとにエクスプレスです。ホテルは駅近くとでています。トランク4つをゴロゴロしながら歩いてもホテルはすぐに見つかりました。ヨーロッパのホテルは、アメリカ資本が経営する大規模なホテルと違って、昔からのヨーロッパタイプのこじんまりしたホテルがあります。要するに家庭的なホテルです。もちろん今回のホテルも、値段からその手のホテルだと察していました。ホテルまでの短い距離で驚いたことに、パディントン駅周辺は、ホテルだらけです。エクスプレスの終着駅、ハイドパークも直ぐそこです。
3階建てのイギリスらしい建物の一つの入り口一つの入り口が、それぞれ違うホテルです。やっと辿り着いたSt.GEORGE HOTEL。間口一間のドアを開け、主人が先に入りました。その主人の横顔と直ぐ目の前に螺旋階段のあるホテルの様子から、エッ?口にこそしませんでしたが、ここに泊まるの?と心底思います。ロービーらしいロビーもありません。チェックインを済ませて、中2階にある部屋に自分たちで階段で荷物を上げました。先に部屋に入ったのは私です。我が家のトランク4つ計7この荷物が部屋に入るか心配なくらい狭い部屋でした。
どうにか荷物は入りました。階段の途中にバスとトイレがあります。どうしよう、共同バス、トイレかと心配しましたが、部屋にバスとシャワーも付いていました。主人も、こんなホテルは、久しぶりだと笑ってくれます。いや、予約係の私にしては責任がありますから。
Wi-Fiも繋がります。シャワーもお湯が出ます。今晩一晩だけです。そこで、まだまだ、日が沈みそうもないパディントンの町を散策することに。部屋を出て、階段の途中ですれ違う泊まり客、アフリカ系の人たちです。もしかしたら泊まり客で女性は私ひとりかしらと、心配になりました。
翌朝、7時半に頼んであった朝食は、 こんなものでした。暖かなゆで卵すら付いていません。まるでお子様のランチボックスだわと思います。お茶はティーバックが部屋にたくさん備え付けられていました。パンはおいしい。私など、カスタードのパックを主人の分までペロリ。
私がヨイショとよじ上るダブルベットは、そんなに狭くありませんでした。久しぶりに主人と並んで寝ました。ベットにダニもいませんでした。私は数十年前のヨーロッパ旅行で、4つ星のホテルでダニにあっています。あれだけは勘弁して欲しい。
パディントン駅周辺は何処まで行ってもホテルだらけです。一人ではこのホテル、ちょいと心配なホテルですが、主人と一緒です。それに、考えてみれば我が家らしい旅の形です。このSt.GEORGE HOTELのことは、いつまで経っても我が家の話の語り種になりそうです。そうそう、後で知ったことですが、ロンドンのホテル料金は、非常に高いそうです。