チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ロンドンのホテル

2015年05月11日 | 旅行

雨、24度、97%

 香港を発った日はロンドン泊まりでした。リスボンへの直行便は香港からはありません。実は、このロンドンに少し早めに入って数日滞在しようと前もって主人と話してました。ところがそうなると、家を空けるのが10日近くなります。考えました。11歳のモモさん元気ですが、どうしても私には出来ません。ロンドンはいいから、一日でも早く家に帰りたい、早く帰ってモモさんに会いたい、夫婦して意見一致。そんなわけで、ロンドン滞在時間、19時間の旅の始まりです。

 乗り継ぎ時間からして、一泊せざるを得ません。そこで、ホテル探しを私がすることになりました。ヒースロー空港からヒースローエクスプレスの終着駅はパディントン。主人は次の日の飛行機が午前中のこともあるので、この駅周辺で探すように言います。見るとパディントンの駅にはヒルトンホテルが隣接しています。値段もよく確かめず、主人にヒルトンは?と尋ねました。高過ぎる上に、寝るだけだから安い所でいいというお返事。私は香港のホテルの値段も知りません。そこで、どのくらいのホテルかを知るために、まず香港のホテルの値段を頭に入れました。そして、検索して出て来るホテルの値段も香港ドルで表示で探し始めました。パディントンの駅周辺には、かなりの数のホテルがあります。そこで、値段の安い順に表示を切り替えました。一番安い所は香港900ドル。香港900ドルのホテルなら香港ではそう悪くはありません。けど、何となく?そこで、安い方から2番目のホテルを見ました。ふたつ星。香港$1300です。香港$1300の香港のホテルは、これはまずまずのホテルだわと思い主人に問い合わせると、OKとのこと。BBとでていますので、朝食付きです。やれやれ、ホテルも決まりました。

 ヒースロー空港の長い長いパスポートコントロールを終えて、エクスプレスに乗り込んだのは既に夕方の5時近く、日が暮れると外歩きも楽しくありません。パディントン駅まで15分ほど、ほんとにエクスプレスです。ホテルは駅近くとでています。トランク4つをゴロゴロしながら歩いてもホテルはすぐに見つかりました。ヨーロッパのホテルは、アメリカ資本が経営する大規模なホテルと違って、昔からのヨーロッパタイプのこじんまりしたホテルがあります。要するに家庭的なホテルです。もちろん今回のホテルも、値段からその手のホテルだと察していました。ホテルまでの短い距離で驚いたことに、パディントン駅周辺は、ホテルだらけです。エクスプレスの終着駅、ハイドパークも直ぐそこです。

 3階建てのイギリスらしい建物の一つの入り口一つの入り口が、それぞれ違うホテルです。やっと辿り着いたSt.GEORGE HOTEL。間口一間のドアを開け、主人が先に入りました。その主人の横顔と直ぐ目の前に螺旋階段のあるホテルの様子から、エッ?口にこそしませんでしたが、ここに泊まるの?と心底思います。ロービーらしいロビーもありません。チェックインを済ませて、中2階にある部屋に自分たちで階段で荷物を上げました。先に部屋に入ったのは私です。我が家のトランク4つ計7この荷物が部屋に入るか心配なくらい狭い部屋でした。

 どうにか荷物は入りました。階段の途中にバスとトイレがあります。どうしよう、共同バス、トイレかと心配しましたが、部屋にバスとシャワーも付いていました。主人も、こんなホテルは、久しぶりだと笑ってくれます。いや、予約係の私にしては責任がありますから。

 Wi-Fiも繋がります。シャワーもお湯が出ます。今晩一晩だけです。そこで、まだまだ、日が沈みそうもないパディントンの町を散策することに。部屋を出て、階段の途中ですれ違う泊まり客、アフリカ系の人たちです。もしかしたら泊まり客で女性は私ひとりかしらと、心配になりました。

 翌朝、7時半に頼んであった朝食は、 こんなものでした。暖かなゆで卵すら付いていません。まるでお子様のランチボックスだわと思います。お茶はティーバックが部屋にたくさん備え付けられていました。パンはおいしい。私など、カスタードのパックを主人の分までペロリ。

 私がヨイショとよじ上るダブルベットは、そんなに狭くありませんでした。久しぶりに主人と並んで寝ました。ベットにダニもいませんでした。私は数十年前のヨーロッパ旅行で、4つ星のホテルでダニにあっています。あれだけは勘弁して欲しい。

 パディントン駅周辺は何処まで行ってもホテルだらけです。一人ではこのホテル、ちょいと心配なホテルですが、主人と一緒です。それに、考えてみれば我が家らしい旅の形です。このSt.GEORGE HOTELのことは、いつまで経っても我が家の話の語り種になりそうです。そうそう、後で知ったことですが、ロンドンのホテル料金は、非常に高いそうです。

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ポルトガルのスイーツ

2015年05月10日 | 旅行

雨、23度、91%

 旅行の楽しみは食べることにもあります。家にいる主婦の私は、時には次の日の夕飯まで私自身が何を食べるかを知っています。だって、自分が用意しますから。その点今回のように全て人様任せの旅は、次の食事で何が出て来るか皆目分かりません。楽しみです。

 ポルトガルのお菓子は、見た目からもはっきりと甘いと分かります。さして気温が高い、もしくは低い国ではありません。気温の高い国も、低い国も甘いものを必要とします。なのにポルトガル、見ていると男の方も嬉しそうに甘い甘いお菓子を召し上がっています。その光景、微笑ましい限りです。いいお年の男性がスウィーツ片手にコーヒータイム。

 ポルトガルの小さなキオスクにも置かれている国民的なお菓子と言えば、 上から2段目に見えているエッグタルトです。香港の黄色いエッグタルトではなく焼き目のしっかり付いたエッグタルトです。何処に行ってもこれがないお菓子屋さんはありません。パステル デ ナタ、ポルトガル語ではこう呼ばれています。私は初めて、ポルトガル領マカオでこのエッグタルトを食べた時は、すっかり凝りに凝ってしまったほどでした。

  今回、カフェやお菓子屋さんに行く時間がなかったのですが、日本に出すはがきの切手を探す私は、開いているカフェに片端から入ってみました。ヨーローッパでは、カフェでタバコや切手を売っている所があります。ポルトガルの祝日で郵便局がお休みだと聞いたからです。レモンイエローの看板に[nicolas]と書いてあれば、カフェです。カフェですが、お菓子屋さんの如くケースにはスイーツが並んでいます。この[nicolas]テーブルのうえに置かれている小袋のお砂糖のメーカーだと思われます。15年前にポルトガルに来た時は、そのレモンイエローの小袋までお土産にしたほどでした。nicolasさんと思われる男の人の横顔が小さく書かれている素敵な砂糖の小袋です。

  デニッシュペイストリー。 フルーツやナッツのタルトはよく見かけます。 クッキー。 小ぶりですが、しっとりとシロップを含んでいるお菓子です。 パフ。珍しくホールのケーキを見ました。 チョコレートケーキを見たのはここだけです。 薄いクレープのような生地にクリームがたっぷり挟まれています。 プディングです。日本人が考えるより遥かに大きなプディング。ポルトガル2日目の昼食、私たち一行はローカルのポルトガル料理屋に行きました。味付けがアフリカっぽいお店で、日本人の方どうもお口に合わないようです。 オードブルがずらりと並んでいる奥にスイーツがこれまた置かれていました。見るとプディンがが残り僅か、無くなっては一大事とお皿に大きく取りました。左のお皿に焦げ目が見えているのがプディングです。ところが思いもかけず、この後、ブタ、子牛、牛のローストとタラのクリーム煮がサーブされ全部食べた私は、もうプディングを食べれない、と思っていました。そこに例の小さな小さなエスプレッソが出てきました。消化のためにもと思いエスプレッソを一口、途端に甘いものが食べたくなります。それほど濃いいエスプレッソです。お腹が一杯なのに、エスプレッソのお供にプディングを半分平らげてしまいました。このとき初めて、何故ポルトガルの人が甘い甘いものを欲するのかが分かりました。小さな濃いエスプレッソです。

 プディング、やや茶色い色をしています。お砂糖を蔗糖のようなものを使っているのだろうと思っていました。それほど重いプディングです。ところが香港に帰って来て分かったことですが、このプディングにもエスプレッソを入れて作るのだそうです。

 代表選手のエッグタルト、パステル デ ナタは空港のお土産屋さんでも売っています。

 結局、何軒カフェを廻ったでしょうか、切手は見つけられませんでした。その代わりお菓子の写真がたくさん残りました。ポルトガルに行かれたら、レモンイエローの看板[nicolas]を目安にカフェに入ってみて下さい。沢山のスイーツが待っていますよ。

 

 

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ポルトガルでの食事 1

2015年05月09日 | 旅行

曇り、27度、83%

 ポルトガルに入ってからの今回の旅行、主人と二人で町中を歩いて市場やマーケットに行ったり、ローカルの食べ物をローカルの人に交じって食べるというようなことが出来ませんでした。全く我が家らしからぬ旅です。しかも、式典続きですからでてくる料理そのものが、洗練されています。

 リスボンに入って3時間後、市内の下町に向かいました。下町というと、標高の低い所と思いがちですが、このリスボンの地形はテージョ川からすぐに坂道があり、山というより小高い丘に登る感じです。この狭い坂道を小さなチンチン電車が走っています。 夕方、曇りがちのお天気ですから、こんなふうに湿っぽく見えますが、この下町、何となくどんなに晴れた日でも何か秘めたものがあるような暗さがあるように思います。ポルトガルの庶民の歌「ファド」の持つあの物悲しい響きに似ている町です。もっと日が暮れると、ファドを聞かせながらお酒や食事を出す店がオープンします。暗い中ファドが流れる坂道を歩く、なんともいえず旅情を感じるリスボンの下町です。小高い所にある下町は見晴らしはよくなります。向かったレストラン「Tagide」はミッセランの一つ星を獲得した所だそうで、ベランダからの眺めは、 テージョ川と市庁舎がよく見えました。貸し切りでしたので、ゆっくりとカクテルから食事が始まります。

 カクテルの間、飲みもの片手に、オードブルをつまみながら皆さんにご無沙汰のご挨拶。飲み物を持っている上にご挨拶でオードブルの写真が捕れませんでしたが、ポルトガルに行けば何処にでも見られるタラのすり身のコロッケもここのものは上品なお味です。干ダラを戻して身をほぐしジャガイモでつないだもの、小麦粉でつないだものがありますが、個人的にはジャガイモの方が食べよいように思います。形大きさ共に人差し指くらい、一口ふた口で頂けます。イクラのカナッペもありました。タラもイクラも輸入物だそうです。

 初めは、鴨の薫製から  薫製の下の黄色く見えるのは、パイナップルの薄切りです。鴨はちょっと独特なにおいがあります。これは脂から出るにおいだそうですが、生ハムを食べ慣れているとこのにおいは気になりません。添えの緑はルッコラです。クルミの苦みがパイナップルの甘さといい具合でした。

 メインはスズキのポッシェしたもの。 ソースに微かにガーダモンが香りましたが、定かではありません。上身と下身の間に茄子が挟んであります。ポッシェはよく西洋料理で使われる魚の料理法です。蒸し煮に近く、魚自体の旨味を逃しません。その上身崩れも少なく、きれいに盛りつけで来ます。

 この後デザートがあったのですが、いつもの如く出た途端に食べ上げて写真を撮るのを忘れました。ポルトガルの甘いものは明日にでもまとめてお見せします。デザートもローカルのケーキもとてもとても甘いものです。それもそのはず、こちらの方は小さなエスプレッソを何杯も飲みます。甘いケーキを添えない時はお砂糖を一杯入れて飲みます。確かにこの地方のエスプレッソとケーキは抜群の相性です。でも今回この私は、甘い甘いデザートと白ワインもしくはシャンパンとの相性の良さを再発見。

 パンは、どんな機内食のパンですらはずれがないヨーロッパです。明日はローカルのケーキをアップします。

 

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ポルトガルのイワシ

2015年05月08日 | 旅行

曇り、27度、85%

 ポルトガルの国の文化に初めて接したのは、ポルトガルではなくマカオでした。当時、まだ中国に返還される前のポルトガル領マカオでのことです。香港からフェリーで約1時間のマカオ、のんびりとした街でした。香港の喧噪がありません。20年ほど前は、ひと月に一度行くほど通い詰めたマカオです。のんびりはもちろん、イワシを食べる楽しみがありました。香港、今でこそ日本からイワシが空輸されますが、当時は手に入りませんでした。もちろん近海では捕れません。マカオのイワシは、ポルトガルから冷凍で入って来ていました。それほど、ポルトガル人にとっては切り放せないイワシです。念のため、イワシよりも干タラの方が料理には多く出てきます。

 ポルトガル本土では、5月から8月にかけて収穫量が多くなるそうで、この期間はイワシ祭りもあるようです。今回の旅の大きな目的は、主人が勤める会社のポルトガル工場の開業25周年記念の式典出席のためでした。つまり、プライベートな旅行ではありませんでした。2日続けてのリスボン市内での式典の後、リスボンより北にあるポンパルの工場で、そこで働いてくれている人たちも交えての昼食会がありました。行く前から野外でのイワシバーベキューと聞いていたので、私は期待に胸膨らませます。当日、お天気が心配だったので大きなテントが張られていましたが、工場の前庭には、 こんなブリック造りのしっかりしたバーベキュー用の窯があります。日頃も工場職員のバーベキューのため使われているそうです。お天気上々。この私、カメラ片手に、皆さんご一行を離れて、バーベキューサイトに向かいます。焼かれている横には、捕れたてのイワシが、クーラーボックスに岩塩をまぶされて入っています。 非常にシンプルな塩焼きです。今回焼いているのはケイタリング会社の人たちでした。

 この昼食会は今回の会食では規模が一番小さく100人ほど。焼かれたイワシは、大皿にのせられて各人のお皿にサーブされます。 オードブルの次に出て来たのが、イワシ。これだけたくさんの人に一度にサーブされるのに、ジュルジュルこそいっていませんが、熱いイワシです。現地の人はこのまま食べます。日本から来た人のテーブルには、何処から持って来たのかキッコーマンのお醤油の小瓶が廻っていました。私はそのまま頂きます。私が欲しかったのは、ヨーロッパのレモン。大きさは私たちが見慣れているレモンの3倍ほどもある大きなレモンです。そして酸味が強くない、優しいレモンです。15年前にポルトガルに来たおり、やはりこの工場の10年目の式典でした、電車の窓から家の庭にたわわになる大きなレモンを見て以来、あのレモンに憧れています。

 早速2匹目を頂いて、3匹目をと思っていると、どなたかがこの後、ブタの丸焼きが出て来ると言います。そこで、残念ながらイワシは2匹で止めました。旬だと言う割には、日本のイワシほど脂が乗っていません。

 前回のポルトガルでは、イワシが一匹も出てきませんでした。つまり、オーソドックスな干ダラ料理でした。最近とんとご無沙汰のマカオですが、マカオのレストランでも、こうして外で焼いたイワシを出してくれます。

 たくさんの文化を日本に伝えてくれたポルトガル、ザビエルは日本に来て宣教中、きっといわし料理や日本のお米に自国ポルトガルを懐かしんだと思います。

 

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旅先からの手紙 リスボン

2015年05月06日 | 旅行

晴れ、11度、リスボン

 旅に出ると、必ず、息子にはがきを出しました。はがきを探す、郵便局や切手を探す、ポストを探す、旅は緊張が伴いますから負担になることもあります。それでも、何となく習慣になっています。

 息子ばかりか友人に書き送ることもあります。旅先でも早起きです。家ならすることたくさんですが、いかんせん旅先のホテルの朝はすることがありません。主人に迷惑のかからぬように、そっと風呂場やベットの下で手紙を書きます。そうして書いたはがきも、どうしても郵便局が見つからずホテルのフロントに頼むことがありました。あれは、コルカタからだったでしょうか、6枚ほどのはがきが日本の息子や友人宅についたのは、なんと2ヶ月後のことでした。

 今回も、書いたはがきを持ったまま郵便局を探しますが見つかりません。尋ね尋ねて、やっと手に入れた切手。日本までは0.8ユーロでした。 郵便局のお姉さん、2種類の切手から選んでいいと言ってくれます。旅行客と思ったからでしょうか。私が選んだのは、急な坂道に建ち並ぶリスボンらしい家並みの切手です。郵便局の外のポストにポトンと落ちる音を聞くと、肩からすっと重荷がおりました。申し訳ないことに、切手探し、郵便局探し、いつも主人が付き合ってくれます。

 この旅行からは、孫宛、息子とお嫁さん宛、同じ家に2枚着くと思います。

 通常リスボンからは1週間と聞きました。無事に着いてくださいね。

 

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リスボンの小さな花

2015年05月04日 | 旅行

晴れ、17度   リスボン

 リスボンにに入ったのは昨日の午后、肌寒いロンドンから来ると温かさにホッとします。体がのびのびします。日本より温かい香港に永く住んでいると、知らず知らず寒さに弱くなっています。

 朝ご飯の後は主人も私もお仕事に入ります。ならばと早朝散歩に出かけました。陽が上り始めました。主人はこの辺りにも年一回はやって来ます。自分なりの散歩のルートがあるようです。

 月曜日ですから、人たちは気怠さを抱えたまま仕事に向かっているように見えます。その様子を横目に見ながら、ホテルに近い公園に入りました。土のある所を足の裏に感じながら歩きます。土を感じるなんて滅多にない香港の生活です。早朝の露に濡れた土は丸い香りを発しています。そしてそこには、その土に根ざす生き物が青青としています。

 タンポポのむく毛、 可愛いなあ、この表情。花も好きですが、ふっと吹けば飛ぶこの綿毛の魅了は、花の黄色より私を誘惑します。

 高く私の身長ほどもあるこの植物は、 名前は分かりませんが姿がきれいです。はっきりと自己主張が出来る植物です。

 でも、地面い這いつくばる小さな花は自己主張をしません。 鳥に踏まれ人に踏まれ、それでも花を付けます。道行く人もほとんど目を向けない小さな花です。南ヨーロッパにも日本と同じような小さな花が咲いています。それが、どれだけ人の気持ちを和ませているでしょうか。

 ポルトガルは日本に鉄砲やカステラやカルタを運んできました。そんな遠いのこの土地にも日本と同じ花が咲いています。この写真を撮った直ぐ後、雨が降り出しました。小さな花たちは水を受けて、またひと際、空を仰ぐことでしょう。

 アフリカという一番遠くにある大きな島が近くに感じるポルトガルです。人の肌の色も話す言葉も違うちょっと想像がつかない人の集団が織りなす国がポルトガルだと感じます。2日前までいたロンドンとは北と南の差でない違いを見ることが出来ます。日本と違うのは当たり前ですが、そのおおらかな空気は人の精神まで箍を緩めているようです。

 土のにおい、露に濡れた葉っぱ。健気に咲く花たち、生きてることを教えてくれます。

 小さな花に元気をもらった私です。その私がリスボンの中心地で撮った見出し写真は、見ているだけで、生きてることって世界中、みんな同じなんだと強く感じるものです。この犬の姿勢は、人間だって真似できない何かを物語っています。

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お留守番のモモさん

2015年05月03日 | もも

晴れ、17度    リスボン

 私と主人が、モモさんを一人残して家を出たのは土曜日の朝、ロンドンに向かう飛行機に乗るためでした。お手伝いさんは、お昼前には来てくれるはずです。私たちは9時過ぎの飛行機の乗ったら13時間は連絡がつきません。飛行機がロンドンに着く4時は、香港では夜の11時です。モモさんもお手伝いさんももう休んでいます。連絡したくても出来ません。次の朝、時差の残る頭で起きて来て、またしてもヒースロー空港に向かったのはロンドン時間朝の9時、香港時間夕方4時です。ヒースローエクスプレスに乗るや、家にいるお手伝いさんに様子をLINEで尋ねます。モモさん元気と一緒に送られて来たのは、 この写真です。私が出るまで来ていたスカートをモモさんがいつも私の帰りを待つ場所に置いていきました。夕方4時の日差しの中、このスカートの上でお昼寝中です。安心。又しても、3時間あまり飛行機に乗り、リスボンに向かいます。リスボンの空港に着くと、Wi-Fiに接続します。すると、LINEで香港時間7時頃のモモさんの夕食の様子が送られてきたいました。 お散歩も澄ませて夕飯を食べてます。元気な証拠です。安心。

 リスボン空港の税関を出ると予定外に主人の会社の方達と一緒になってしまいました。今回は主人の会社のポルトガル工場の記念式典に出席のためにはるばるやって来ました。東京本社からの方達もいますが、ヨーロッパ各地、アメリカからの代理店の方達も奥様連れでおみえになります。飛行場を出た所から私までもお仕事モードに切り替えです。

 ホテルに入って、Wi-Fiにつなぐと、あらあら、お休み前のモモさんの様子がLINEで送られて来ていました。見出し写真です。私がいない間は私のベットでお手伝いさんと一緒に休みます。仲のいい二人です。ゆっくりしていられないので、ありがとうと返事を打って、部屋を出ました。今日の予定を澄ませて部屋に戻ると、ポルトガル時間11時。メールの返信を打っていると、ほんの今、モモさんの朝の様子が送られてきました。 つい今しがたのモモさんです。お散歩も朝ご飯も澄ませているようです。安心。香港朝の7時。

 今回はこうして、LINEで写真を送ってくれるようにお手伝いさんに頼んでありました。様子が解るのはいいものです。リスボン夜の12時を回りました。そうだ、明日は時間を見つけてビデオ電話をかけてみましょう。クタクタな私、皆さんおやすみなさい。

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13時間のフライトで5本の映画を見ました。

2015年05月03日 | 映画

小雨、11度、ロンドン

 今回の長時間移動の始まりは香港、ロンドン13時間のフライトから始まりました。機内用の本も持ち込んだにもかかわらず、映画を見始めた私です。しかも、5本。

 最初は、「キングスマンシークレットサービス」もちろんパグが出ることを知っていましたので、まだかまだかとパグの登場を待ちました。出番も、時間も少ないパグでしたが随分ご満足。見出し写真がそのパグです。主演は、ジョージ6世役でオスカー主演男優賞を取ったイギリス男優、コリンファース。

 次は、子供のお話でも有名な「パディントン」、実は、昨晩一晩だけの我が家のロンドンの宿は、このパディントンの名前の由来にもなった、「パディントン駅」近くの小さなおんぼろホテルでした。いえ、今、そのパディントンからこのブログを書いています。このホテルのことは、また後日。

 さあ、三作目は、「イミテーションゲーム」。大戦中のイギリスのドイツ暗号のために作られた機密機関の実話を元に作られた映画です。主演は、今やイギリスでシャーロックホームズといえばこの人、ベネディクトカンパーパッチ。

 四作目は、「ターナー 光を求めて」。イギリス人が最も好きな画家として名前の挙がるターナーの晩年の日々を描いた映画です。主演はイギリス男優、ティモシースポール。

 五作目は、「博士と彼女のセオリー」。ブッラックホールで有名なイギリスのホーキング博士のお話です。主演は今年のアカデミー賞主演男優賞を取ったエディイレッドメイン。

 ずっと見ていたわけではありません。途中4,5回居眠をしています。寝る前はちゃんと、ポーズボタンを押してスヤスヤ。

 最初から最後まで、映画館でもないのにじっくりと映画を見れたのは久しぶり、しかも5本です。大満足の私です。よく見ると、全部イギリスが舞台の映画、13時間耳にしていたのは米語でなく英語です。

 さて、今日は最終目的地に向けてまた飛びます。 昨日、パディントン駅で私たちを迎えてくれたパディントンです。

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ミモザの花の咲く山道

2015年05月02日 | 日々のこと

曇り、26度、84%

 昨日はついたち、暑くなる前に山に行こうと考えて前の晩休みました。

 朝起きて、台所に行くと蛍光灯の2本のうち一本が、力尽きて点きません。薄暗い台所で朝ご飯を作ります。ご飯の後ブログを書きました。投稿ボタンを幾度押しても、投稿がされません。もちろんFacebookにも反映しません。まあいいやと、陽が上り始めましたので、山に向かいました。

 昨日は労働節のお休み、香港はいいお天気でした。山に向かう道すがら、ちょっと胸をかすめるのはブログの投稿できないこと、お休みだけど電気器具を売ってる店が開いてるかな?と蛍光灯のことも気になります。そんなことで気を揉んでも仕方ありません。折角のお山です。いい空気を胸に吸い込んで、嫌なことは忘れましょう。

 頂上に向かう最後は600段強の階段です。町中のミモザの花は、盛りを過ぎて香らなくなってきましたが、山頂に近づくと、空気がミモザ一色です。 黄色いミモザの花は小さいので、振り仰いでみても一つ一つはよく見えません。、ただ、花が付いている時は木全体が黄土色に見えます。すっかりこの頃には朝の嫌なことは忘れています。頂上から見える南シナ海は、穏やかな春の海でした。

 家に帰り、今一度ブログの投稿ボタンを押しました。投稿できたのですが、Facebookには反映していません。時間は9時過ぎ。これだと、友人が私の健康を心配するに違いありません。元気ですよと、Facebookに書き込みました。

 実は今日から、少し家を空けます。主人と一緒です。物見遊山の旅ではありません。そんなわけで、お支度が大変です。靴を何足、バックを幾つ。そこで、トランクにに詰めようと試みますが、鍵が開きません。つい数分前には開いたのに、びくともしません。 これには慌てます。番号は間違ってないし、どうしたことか。ここは潔く、リモアのお店に駆け込む事にしました。お休みで人がいっぱの香港セントラルを小さな私が、大きなトランクを片手に走っている様は、滑稽だったと思います。リモアのお兄さん、たった三秒で開けてくれました。考えてみれば、鍵が開かない出かけ込んで来るお客はたくさんいるはずです。又しても、人ごみの中を家にと帰ります。

 荷物の準備の一段落、ブログをFacebookにも反映できました。夕方の散歩の時には、蛍光灯もいつものおじさんの店で買うことができました。やれやれ。

 気持ちよく迎えたいついたちの朝、朝からバタバタしてしまいましたが、終わりよければ、、、、です。

 きっと、お山のミモザが、昨日の私を後押ししてくれたのだと思います。いい香りでした。

 明日から、ブログのアップの時間帯が大幅にずれ込むと思います。私は元気なはずです。ご心配なく。

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新しい月の始まり

2015年05月01日 | 日々のこと

曇り、25度、89%

 月がかわりました。月がかわるとつまり一日になると、たとえそれがお正月でなくても気持ちが新たになります。スマフォのカレンダー数字が「1」なのもすっきりします。 

 ブログを始めた1,2年は、一日に代えるテーブルクロスや台所の額絵のことを書きました。一年廻れば額絵は同じ物に戻ります。テーブルクロスだって、15枚ほどしか持ちませんから、またいつものものがかかります。ブログに書かなくなったけど、相変わらず、この私は同じ事をしています。月末は中掃除。一日には、家族二人の歯ブラシと台所のスポンジは新しい物にかわります。もちろんテーブルクロスも掛け替えます。

 窓ガラスはきっかりと外を映しています。曇りがない窓ガラスは大事だわ、といつも思います。小学のとき、担任の先生が、窓磨きは自分の心を磨くのだと思いなさい、と仰ったのをなんだか修身のお話めいて嫌いでした。いえ、この先生何言ってるのと、反発したものです。そして、家に帰れば窓など磨かない母でしたので、家の窓は曇っていました。曇った窓から見る景色は外がどんなに晴れていても、きれいではありません。家にいいるのが嫌でした。だから、月末はちょっと心を込めて窓を拭きます。やっと、素直にあの担任の先生の言葉が身に沁みます。

 二月三月の慌ただしさをリセットするように、四月は、少しスローペースな生活を送りました。今月はまた、ハイピッチな月になりそうです。私など、仕事を辞めたおかげで、こうしてリセットする時間が持てますが、横にいる主人を見ていると、そんな時間もないまま仕事に追われています。大丈夫かなと思いながらも、その主人に家にいられると、なんだか邪魔っ気に思います。大きな人がデンと場所を取ってますからね。

 香港、暑くなってきました。もうすぐ、真夏に入ります。早朝の空気は、それでも澄んでいます。

 台所の額絵は、 一匹だけの鯉のぼりも可愛いものですね。見出し写真の兜は、博多人形です。横幅4センチの小さな兜です。主人の実家から送られた息子の兜は、もう数十年箱に入ったまま、いつか、飾られる日が来るのを待っています。香港、今日は労働節のお休みです。

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