チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

アジュダ宮殿 リスボン

2015年05月17日 | 旅行

曇り、24度、93%

 ポルトガルは1900年初頭まで王制がひかれていたそうです。中でも最後の王朝は300年近くも続いたとか、そのブラガンサ王朝が宮殿として建てた建物が残っています。アジュダ宮殿です。一時は世界に大きく勢力を持ったポルトガル、宮殿は見事なもので、中の調度品は遠く中国、日本の物が沢山ありました。今回のリスボン行き、観光旅行ではなかったのですが、お昼間のちょっとした時間に宮殿見学の会社のご一行の最後にくっつけてもらいました。大きく、しかも見事です。そのほんの一部の写真と思って下さい。

 お宮殿ですが建物の外観は、ポルトガルの役所や修道院などとさほど変わりがありません。 入り口にいたっては、とても宮廷らしからぬ素っ気ない作りです。

  この壁の絵は絵ではなくゴブラン織り。この部屋ばかりか至る所でこのゴブラン織りの壁掛けが見られます。金糸をふんだんに使った豪華な壁掛けです。これはドイツで作られたものだそうです。それぞれがポルトガルの歴史的な背景を持っているそうですが、私には皆目分かりません。

 暖炉横の飾り棚、こんなものに目が行くのはやはりパグの飼い主。 白い中央の犬は、パグです。ヨーロッパの王朝ではパグがもてはやされた時期があります。近くはイギリスのエドワード8世などが有名です。以前のパグはやや足長です。

  これは全面螺鈿のテーブル。螺鈿細工自体は中国が起こりです。さてこのテーブル何のためのテーブルか、きっと特注ではないでしょうか。 実はこの銃身にも螺鈿は細工されています。日本に持ち込まれた鉄砲は果たして螺鈿が施されていたのかしら、などと想像を逞しくします。

 薄暗い部屋を見て回っていましたら、急に窓が大きく取られた明るい部屋に出ました。壁の色も外の景色を思わせる趣の違う部屋です。 なんと鳥のための部屋。大きな鳥籠がありました。きっと時にはこの部屋で放し飼いにしていたのかもしれません。

  普通のベットですが、ヨーロッパのマットレスの厚いベットは、小さい私はよじ上らなくてはなりません。足元に見えるオットマン、きっと王様もこれを使ってベットにヨイショしてたのでしょうね。王様のお手洗いです。 さすが南欧、ビデの原型が右手に見えています。

  この華奢な木製の機械、上はガラス張りです。何かしらと思えば、ミシンでした。こんなミシンが使いたい、なんと優雅なミシンでしょう。

 生まれて来たプリンス、プリンセスの赤ちゃんベット。

  この部屋はディナー用のセッティングがされています。12名用のテーブルです。この食器の類いは全てポルトガル製だそうです。グラスも含めて王室のマークが入っています。

  こちらはジャパン、つまり漆の小ダンス。これは日本から持ち帰ったものでしょうか。和服ダンスにしては、幅が違います。ところが描かれている文様は、明らかに日本独自のものでした。

 何百人でも入りそうなボールルーム。 この部屋はやや明るく感じます。ひょいと天井を見上げます。見出し写真が天井に描かれた空です。まるで吹き抜けのような不思議な効果がありました。

  ダイニングルームは12名。こちらは100人近くのためのバンケットルームです。

 展示物の中で大きな壷や花瓶は、はっきりと有田、伊万里の影響が見て取れます。 これは睡蓮鉢でしょうか。絵付けも文様も日本を感じます。

 ここでお見せしたのはほんの一部です。7つの海を制覇したイギリスよりも一足先に大航海時代の先駆者だったポルトガル。華やかなりし頃のポルトガルの一面を見る事ができました。

コメント
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