チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ポルトガルと日本

2015年05月20日 05時32分10秒 | 旅行

小雨、28度、89%

 今回のポルトガルまでの旅は、主人が勤める会社のポルトガル工場25周年を祝うためのものでした。アメリカ、スイス、イギリスからのお客様をはじめ、駐ポルトガル日本大使やポルトガル政府の方も参加なさいました。この25年というのは日本の会社としては先駆的な存在だそうです。ポルトガルに置いてはもとより、日本でもポルトガルの関係を築いて来たと聞きます。

 ポルトガル2日目の夕食は、その祝賀会でした。宿泊先のフォーシーズンズリッツホテルのバンケットルーム、ホテルのバンケットルームにセッティングされたテーブルを見るのはいつも楽しい事です。日が沈むのが遅いヨーロッパ、9時過ぎていよいよ長い祝辞が始まりました。私などお腹が空いた事より、目の前のピカピカのグラスに早くワインを注いで欲しいと願います。

  スタートは、海老のリゾットでした。やはりお腹が空いていましたから、写真の前に一口食べてしまいました。イタリアからこのポルトガルにかけては日本米のお米も作られているそうです。リゾットと言えばイタリア料理と思いがちですが、これはスープリゾットとでもいった方がいいリゾットです。海老のお出汁がよくでていて非常に美味しい一品でした。実は主人は柔らかなお米が好きです。リゾットのように芯が残るのは本来お好きでないのに、いたくこのリゾットが気に入りました。挙げ句に、ポルトガルの空港で、 こんなリゾット用のミックスを買う始末です。私が、それはイタリア製で香港にも同じようなのが売っていると言っても聞きませんでした。そして、驚いた事にヨーロッパ一のお米の消費国は、なんとポルトガルだそうです。甘い甘いライスプディングだってあります。

 メインは、 スズキです。夜も遅いしこれくらい軽い食事がちょうどかしらと思います。最後のスウィーツは、ホテルらしく、 素敵な盛りつけです。それになんといっても、一つ一つが甘いのでこれぐらい小さなポーションで充分です。

 このリッツホテルの食器は、全てヴィスタアレグレという食器屋さんのもの。ヴィスタアレグレはポルトガル王室の保護の元に作られた窯です。先日お見せしたアジェダ宮殿の、ダイニングルームやバンケットルームにセッティングされていた食器も全てここのものだそうです。ポルトガルの大きなショッピングセンターにはお店が出ています。ポルトガルの陶器とは違い、繊細な絵付けや薄さが身上のようです。英国王室、ホワイトハウスでも使われているヴィスタアレグレの上質な磁器です。郵便局を探している時にこのお店を見つけて駆け込みました。何かあれば買うつもりでしたが、考えてみれば、もう今以上、私には洋食器は必要ありません。

 この食事の間、ファドが流れていました。ファドを聞きながらの食事はまた趣があります。地元の女性歌手の次に出て来たのは日本人の男性のファド歌手です。ちょっとがっかり。末席の私がいるテーブルは、みんなさん同じ思いか、別の話でおお賑わい。ファドなんか聞いていませんでした。

 この式典が始まる前に出席者に胸に付けるようにと、ポルトガルと日本の国旗のピンが配られました。見出し写真です。要するに旗旗です。凄くこの旗旗が気に入った私は、香港に帰る道中、主人のピンも取り上げて2つ重ね付けにしてジャケットの襟に留めました。

 ポルトガル、ヨーロッパの西の端です。そして、島国の日本。私にとっては、日本とポルトガル本国の間に、お隣マカオのポルトガルがありました。とっても離れた国なのに身近に感じます。今年は安倍総理が、総理としては初めてポルトガルを訪れたと聞きます。この旗旗、私の胸の上でいつまでもポルトガルをつないでくれているようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする