チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

朝起きたら雪景色

2022年02月18日 | 日々のこと

曇、1度、64%

 一昨日夕方の福岡の天気予報は夜は雪が降り、平地でも積もると出ていました。この冬幾度も雪予報が出ましたが、雪が舞う程度、また大袈裟に言ってるぐらいで休みました。昨日、朝起きるといつもより静かに感じます。気温を見ると氷点下になっています。「もしかして?」とカーテンをそっと開けました。

 車の屋根には2センチほどの雪が積もっています。 国道を走る車のタイヤの音はいつもの通り、道には積雪はないようです。急に嬉しくなりました。雪が僅かに積もっただけで、ワクワクします。北海道、東北地方の積雪に比べたら恥ずかしいほどの雪の量です。雪が少ない南の国では嬉しい雪です。

 着替えを済ませて、庭に飛び出しました。だって、雪は昼前には消えてしまうことはわかっています。 

 咲き切った椿に、 養っている苔に、 小さな花をつけ春には庭一面に広がる雑草に、 雪は被っていました。植物たちは雪を避けるために動くことはできません。健気な姿に「もうすぐ、雪は溶けるからね。」

  睡蓮の鉢の水が凍りました。日が出て晴れていますが、気温は一向に上がりません。朝の10時過ぎ、軒先から屋根の雪解けの水が滴り始めています。庭に目を遣る度に雪は消えて行きました。

 家の仕事を片付けて午前11時、一番積もっていた車の屋根の雪も消えました。花たちも頭を日の方に持ち上げています。短い雪景色でした。

 雪で困ってらっしゃる地方の人には申し訳ない、南の雪は儚くて楽しませてくれます。夕方、睡蓮鉢の氷だけは解けずに残っていました。

 子供の頃はもっと雪が降りました。都市化現象とかで、気温も高めな冬になった福岡です。大雪には対処できませんが、このくらいの雪で冬の名残を味わいました。

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ブリのお刺身

2022年02月17日 | お夕飯

雪、−0,2度、58%

 ちょっと贅沢をしました。今が旬の「ブリ」をお刺身で食べました。美味しかった。

 暫く「ブリ」のお刺身を口にしていませんでした。ブリは出世魚と言われて、仔魚からだんだん名前が変わります。福岡地方で「ヤズ」と呼ばれる成魚の半分くらいの時にお刺身を買いました。「ヤズ」は身の締まりもなく、臭みもあったように覚えています。それから「ブリ」がダメになりました。それがここ数日、身の締まった脂の乗った「ブリ」を夢見ていました。「ブリのお刺身!食べたい。」

 小綺麗に盛られた切り身のお刺身は買いません。サクで求めます。いただく直前に包丁を入れます。包丁を入れた「ブリ」の身は弾力があり、うっすらと脂が包丁についてきました。「しめしめ、当たりです。」 

 サクの取り方もお店によって違います。このお店は細身にサク取りされています。雪が舞う中、庭のルッコラを添えに採りました。ルッコラの苦みは、お刺身にもってこいです。お醤油にも脂が浮くほど良い具合の「ブリ」でした。「ヤズ」で一旦食べれなくなった「ブリ」が私の中で復活しました。

 今朝はうっすらと雪が積もった福岡です。この冬一番の寒さかもしれません。今日は孫娘の8歳の誕生日です。8年前の東京も雪が積もっていました。孫娘を生んでくれた息子のお嫁さんに感謝です。

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レンズを通して見る花

2022年02月16日 | 

晴、4度、58%

 一昨日あまり暖かかったので庭の花たちを一つ一つ見て回っていました。思ったより早く咲き始めた花もあれば固い蕾ですでに数ヶ月過ぎた花もあります。記録として写真に撮ります。

 風景もそうですがカメラのレンズを通すと、肉眼で見ている景色とは違って見えることがあります。レンズで切り取られた空間です。花や昆虫を近くでカメラに収めようとする時、レンズの中で花が全く違った表情を見せてくれることがあります。驚くような雄しべの数、羽毛が生えていたことなど肉眼では見えなかったものを発見します。美しいものもあれば時にはグロテスクにも感じます。

  一年のうち8ヶ月は庭で咲いている小さな花「ローズマリー」です。小さいので花姿にも気を止めないのですが、接写するとこんなに可愛い花です。 雨上がりの「ビオラ」雨滴に気付きます。 数ミリの「セダム」プクプクと摘んで食べたい様子です。 これも「セダム」 「ラベンダー」は一つの穂に花が集まっています。一見紫ですが実は花色はグラーションがかかっていました。 椿は豪華に見えましたが、花芯は乱調の美を持っているようです。 花びらとも見えるがくの縁取りの緑のラインがくっきりと見えた「クリスマスローズ」です。花芯の薄緑、雄しべたちをふくめてバランスの良い花姿です。見出し写真も「クリスマスローズ」です。花びらの色が違うと同じような花芯が際立ったコントラストを見せてくれました。

 すっかり庭で長居をしてしまいました。昨夕から福岡の冬の北風が吹き始め、この数日は寒さが戻り庭に出るのすら億劫になります。暖かくなると花を見るのも、花をカメラに収めるのも楽しみです。

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白梅が満開

2022年02月15日 | 

晴、6度、54%

 昨日の福岡地方、一枚上着をを脱ぎたくなるような暖かな昼間でした。暖かさが嬉しいと身体も心も寛ぎます。道行く人の表情も心なしか朗らかです。日差しに誘われて庭にいる時間が長くなります。一昨日まで小さな蕾だった白梅が見上げると満開でした。

 梅はうっすらと香ります。気付かない人もいるようです。強い香りではありません。一瞬、鼻を掠めるともう匂いません。この一瞬の香りがなかったら、白梅を見上げることがなかったでしょう。「木が古いほど、花が少ないほど」良いと言われる梅です。苔むした枝にポツポツと咲く梅の花は風情があります。我が家の梅は私よりご高齢です。「おいくつですか?」と尋ねてみたい。私が伐採いしますが、剪定し良い枝ぶりをつけてやりたいと毎年思います。梅にしては高木となりました。

 この2年、「ウグイス」がやって来ません。動く気配に見上げてもいるのは「メジロ」です。 鳴き声が違います。「梅に鶯」と言いますが、色合いからすると緑の綺麗な「メジロ」の方がお似合いです。昨日はつがいで頻りに幹をつついていました。

 我が家には2本梅の木がありました。父の好きな梅の花です。ともに白梅、枝ぶりのよかったもう一本は私がこの家にいなかった40数年の間に姿を消していました。梅が咲くと一番に父に供えます。 お香、「水仙」を始め香りの良い花、香水が好きな父でした。「今年も咲きましたよ。」

 「梅の花数が少ない方が良いなんて、そんなんことないわ。」私の思いです。今年は梅の生り年です。昨年は数が少なく「梅仕事」ができませんでした。今年は収穫が多いと思うと、何を作ろうかと思い巡らします。初めの年に作った「梅酒」を料理に使っています。考えたら私は甘いお酒が苦手でした。「梅酒」を料理に使うと甘味料代わりにもなります。「梅酒」だけで炊き上げた昆布は最高に美味しい。 

 今日から気温が下がり明日は真冬日になると予報が出ています。束の間の暖かさを満喫した昨日でした。

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イエナグラス

2022年02月14日 | 身の回りのもの

曇、7度、83%

 ドイツのイエナでは古くから「耐熱グラス」が作られているそうです。「耐熱グラス」というとコーヒーポットやキャセイロールのような実用的なものを思い浮かべます。ところが1930年代にこのイエナで作られた「耐熱グラス」はその美しさがひと味もふた味も違います。ヴィルへルム・ヴァーゲンフェルトという人のデザインした「ティーポット」「ティーカップ」は耐熱グラスでありながらその透明感や流れるようなフォルムが一際美しいものです。近年、復刻版が作られてグラビアで度々目にします。「ティーカップ」も「「ティーポット」も十分に持っているので買うつもりはありません。見ているだけでその優雅な姿に満足します。

 昨日も半日雨でした。手元にある雑誌でこの優雅な「イエナグラス」を見ていて急に思い当たったことがありました。「もしかしたら?イエナグラスかもしれない?」と台所に飛び込みました。小さい頃から我が家にあるガラスのコップ、唯一、母からのもので手元に残したグラスです。確か底に何やら書かれています。メガネを持って来て日に透かして見ると、「イエナグラス」と「メリタ」としっかり刻まれていました。「イエナグラスだったのね!」と大喜びした私です。

 福岡には「ニック」という今で言うセレクトショップのようなものが改築中の「福ビル」の3階にありました。海外国内のデザインの良いもの、知名度が高いものが集められていました。この店に行くのが好きでした。まだ小学生だったと思います。1960年代のことです。母がこの「ニック」で買い求めたのはガラスのコップでした。赤いプラスチックの取り外しのきく持ち手がついていました。持ち帰り箱から出て来たガラスのコップたちは、この暗い日本家屋の家にパッと明るさを持ち込んでくれました。母たちがこのグラスでお茶やコーヒーを飲むのを見るのが好きでした。

 結婚して一度母に「このグラスちょうだい。」と言ったことがあります。でもいつの通り、「ダメよ。」の一言。待ちました。待ちました。いずれ私のものになるはずです。この家の整理の時に当然このグラスは残しました。4つあります。赤いプラスチックの持ち手は傷みもあり捨てました。 1930年代のものに比べるとやや厚みがあるように思います。それでもこの丸みがなんとも言えず、手のひらに乗せても落ち着く大きさです。

 昨日調べたら、プラスチックの持ち手がついたものは1960年代生産だとわかりました。優雅ではありませんがラインの綺麗なグラスです。

 現在もデザイン性の優れたものがイエナでは作られています。2重構造のガラスのコップなど保温性に優れているそうです。実用的なものにまでデザインを求めるドイツの国柄でしょうか。雨の半日、このグラスを幾度も手にしました。さてどうやって使おうかな?

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the Flower Boat Girl

2022年02月13日 | 

雨、7度、82%

 「香港海事博物館」が香港島スターフェリー乗り場にできたのはそんなに昔のことではありません。スターフェリ乗り場の移転時に開館しました。香港は昔から海によって育てられた地域です。そのことを教えてくれる展示がなされています。帰国後は一日1度、ニュースレターをfacebookで受け取ります。 催しやレクチャーのお知らせです。昨年秋に1冊の本が紹介されました。「theFlower Boat Girl」です。実話に基づいた話でその後この本の座談会もこの博物館で幾度かありました。興味を覚えて取り寄せました。アメリカのAmazonから送られて来た本、奥付を見てびっくり、香港ランタオ島の港にある小さな出版社から出された本です。

 南シナ海、日本の方には馴染みの少ない海の名前です。台湾より南、ベトナム半島ぐらいまでを含む中国南部に面する海の名称です。香港もこの海に面しています。この辺りは昔は海賊が行き来した海です。その海賊世界で活躍した女性の半生を書いた本です。

 1800年初頭、貧しい家に生まれた少女は成長して娼婦となります。「flower boat girl」はその意味です。近隣の戦争で逃げ出した彼女は海賊船に助けられその船長の妻に迎えられます。海賊は1隻の船ではなく数隻が集団となって盗賊を働いたり戦いをしていたそうです。その多くの船を束ねる海賊の頭領の妻になりました。もともと気の強い彼女は戦いの時も大砲を操ったりと男勝りの働きをします。頭領の夫にも様々な進言を重ねます。子供を欲しくないと思いながらも2人の息子が生まれ、この海賊は数百隻の船を率いるようになりました。ベトナムの王室の護衛をしたり話は南シナ海をめぐる19世紀の半ばに入ります。この辺りは大型台風が毎年襲う地域です。日本で思う台風より大型です。ある台風で頭領である主人を亡くした彼女は、頭領の跡目を決めなくてはなりません。息子たちはまだ幼く、自分も台風で大怪我を負いました。四十九日の法事までに決める掟があります。選んだのは息子たちが生まれる前に養子に迎えた男性でした。

 彼女の心の動き、娼婦出であることを明言し、一旦は自分が頭領を引き継ぐことも考えるその辺りがいかにも中国人女性の強さを表した小説です。 香港を含む南シナ海の海図、私には馴染み深い地名や中国のしきたりが本に散らばっていました。

 この本が着いてすぐ年末に入り、読み始めても他の本を読んだりとずいぶん時間がかかりました。会話の中には広東語も出て来ます。香港の地名も出て来ます。香港を思い浮かべながらの時間でした。中国人女性は日本女性とは違った強さがあります。実際の人物であることが頷けます。最後のページに、2022年中に続編が出版されるとありました。またAmazonさんに送ってもらいます。

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ショウビタキ

2022年02月12日 | 

 曇、6度、72%

 本を読む時、椅子を裏庭に面した窓辺に寄せます。庭は冬景色ですが、開かれた空間、見上げれば空も見えると落ち着きます。本を読んでいると左の頬に視線を感じました。ココはベットで寝息を立てています。ゆっくりと目を上げると、数メートル先のフェンスの上にオレンジ色が見えました。最近は焦点がすぐに合わないので「何だろう?」ピントが合うと「ショウビタキ」の胸の色だとわかりました。

 「ショウビタキ」夏の間は庭に現れません。冬に北から渡ってくる鳥だと思っています。つがいではなくいつも1羽でいます。胸の色がオレンジなのはオス。庭を歩くときは両足揃えてピョンピョンと軽やかです。ひと月ほど姿を見ませんでした。きっと北に戻ったのだとばかり思っていました。「ショウビタキ」間違いなく私を見ています。 カメラを向けても動じません。ガラスの向こうの私をどう思って見てくれているのでしょう。視線が合うと小動物でも温かな物を感じます。一向に動かずフェンスの上で一回りして見せてくれました。

 木々が多い庭です。「ヒヨドリ」もやって来ます。「ショウビタキ」より一回り大きく大股で庭を歩きます。こちらもいつのお一人。梅がお好きな「メジロ」は北側の庭の白梅に大勢停まっています。もちろん「スズメ」「カラス」はご常連客。

 「ショウビタキ」は冬の渡鳥だと思っていたところ、「留鳥」つまり一年中いる鳥だそうです。繁殖しているうちに渡を忘れてしまったのでしょうか。鳴き声は「チッ、チッ」とやや頭を上げて鳴きます。

 福岡、この二日ほど未明から雨が降りました。静かな雨です。日が昇って雨戸を開けた途端、玄関の引き戸を開けた途端、「あっ!」空気の匂いが冬の雨の匂いではなくなりました。気温はわずか2度ほど上がっただけです。空気が緩む、雨の匂いは春のそれです。北では雪が降っているというのに春の雨の匂いを胸に吸い込みます。また寒さが戻って来るでしょう。大きく春の向けて舵を切ったように感じるここ数日でした。

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チキングリル レモンジャム、レンティル豆ソース

2022年02月11日 | 昨日のお昼ご飯

晴、7度、66%

 ジャムをドレッシングやお肉料理に添えることがあります。市販のジャムではなく自家製ですので甘みが抑えられたジャムです。ワインやビネガーでのばして使います。甘味料、香り付け、思いがけない美味しさが生まれます。

 一昨年、レモンでジャムを作りました。5瓶ほど。だんだん作るのが億劫になって最後のひと瓶はレモンの皮に白いワタがついたまま作りました。ワタの部分は苦味を生むことがあります。納戸で常温保存、傷んだ様子もないのですがこのワタ付きレモンジャムを開けました。 想像より苦味が少なくいい頃合いのの酸味です。

 レンティル豆をソースにしてチキンをグリルすることにしました。ジャムを添えるのではなく、レンティルのソースの味付けに使います。レンティル豆を肉類のソースに使うのはドイツなどの料理によく見られます。日本ではサラダに使われることが多いようです。レンティル豆は香りに癖がありますが、豆の質が小豆に似ていて扱いやすい豆です。浸水の必要なく料理に使えます。

 レンティル豆が煮上がったところにレモンジャムを入れました。さっぱりとレモンの爽やかさと豆の甘さが引き立ちました。大正解。お昼ご飯ですので豆の量を多くしてこの一皿で十分です。 庭のセルフィーユの葉が彩りと香りを添えてくれます。セルフィーユも来月になれば花をつけます。その前にお腹に収めます。寒い日は豆のスープや豆の添え物が美味しいと感じます。

 ジャムをひと瓶入れてお砂糖がわりにケーキを作ることもあります。ケーキ作りには市販の甘いジャムの方が美味しくできます。納戸にはまだ数種類のジャムが蓄えられています。並んだ瓶を見て、さあどうやって食べようかな?

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画家「佐伯祐三」

2022年02月10日 | 

曇、7度、76%

 佐伯祐三という画家をご存知でしょうか?私が佐伯祐三を知ったのは20年ほど前のことでした。「ブラマンク」の絵を見に行った展覧会でその名前と作品を知りました。「ブラマンク」関係のある日本画家「里見勝蔵」と「佐伯祐三」の作品が一緒に展示されていました。

 「ブラマンク」を観に行ったはずの私は「ブラマンク」の絵より「佐伯祐三」の絵に強い印象を持ちました。絵画展で絵葉書をほとんど買わないのですが、その時は「佐伯祐三」の絵ばかり3枚買い求め、香港に持ち帰りました。小さな額に月替わりに入れて飾っていました。 「こんな絵を描く人がいたんだ」描かれた絵はパリの街角を切り取った作品が多く、黒を基調にしていると感じました。その暗い絵の中に一筋、どこかに入る赤い色が鮮明です。赤が入らなかったらただの暗い重い絵でしかなかったように思います。

 すっかり「佐伯祐三」のことは忘れていました。先日、古い本の間から「新刊案内」は滑り落ちました。1980年の新刊案内です。今から40年以上前の新刊案内に「佐伯祐三の素顔」という本を見つけました。早速検索すると古本が売られていました。40年前の本ですが状態のいい本が届きました。 すぐさま読み始めました。

 作者は「佐伯祐三」と美校の予備校時代からの近しい友人です。絵画論ではなく「佐伯祐三」の人となりや学生時代の逸話が主な話でした。「佐伯祐三」が早逝であったことは知ったいましたが、30歳で亡くなっています。パリに滞在中の死でした。昭和初期、きっと結核だろうと思い込んでいたのですが、結核と一緒に精神異常を患っての死だと知りました。

 改めて手元の絵葉書を見ました。自分を追い詰めて絵を描き続けた結果の死。作風は違いますが「ゴッホ」に通じる何かを感じます。大阪生まれの佐伯祐三の作品は大阪中之島美術館に所属するものが多いそうです。来年は「佐伯祐三」の大きな展覧会が予定されています。まだ先のことですが、大阪に観に行こうと考えています。ふと、何のためにこうも絵が見たいのか考えたこともなかった自分を見つけました

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イワシのお刺身

2022年02月09日 | 日々のこと

曇、4度、80%

 昨年末は小羽のイワシが地元で上がっていました。小羽ですが獲れたてのイワシは生きが良く旨みがギュッと詰まっていました。年が明けるとイワシが北から入ってくるようになり、大羽イワシに成長しました。こちらは見るからに丸々と太っています。焼くと脂がじっとりと出て来ます。この大羽イワシのお刺身を食べたいと思いますが、地元の水揚げでないので躊躇しました。昨日、「お刺身でどうぞ」と書かれた大羽イワシを発見!お魚屋のお兄さんに「どこで獲れたの?」と尋ねると「千葉だよ、おいいしいよ。」遠く離れた千葉ですが私の目にも間違いなくお刺身で大丈夫とわかります。

 家に帰るや3枚におろして皮まで剥ぎました。あとはお夕飯前にお刺身に造るだけ。柑橘のジュースとお醤油も美味しいのですが、私は生姜でいただきます。 自分一人の時は生姜は皮をつけたままおろします。皮のすぐ下が一番美味しいと信じて疑いません。一人ですからおろし生姜の色がくすんでいても美味しければいいのです。

 イワシの皮の下は脂で白く見えるほどです。ひと手毎に包丁を拭わないと綺麗な仕事ができません。まな板も脂じみて来ます。添えのグリーンは庭の「ルッコラ」です。シソの葉がないこの時期、「ルッコラ」の苦味がなま物をいただく時に口の中を整えてくれます。 皮を剥ぐ前のイワシを撮り忘れました。皮を剥いだ後ですがこのように光っています。「光もの」とはよく言ったなあとと口に入れました。

 イワシが冬を乗り切るために蓄えた脂身の美味しさをいただきます。寒さが残る日が続きます。イワシのおかげで私も冬を越せそうです。

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