チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

義母の薬が増えました。

2022年02月08日 | 義母とのこと

曇、5度、74%

 電話のベルと共にスマホを見て義母の入所先の施設名が出ると一瞬身構えます。同じような境遇にいらっしゃる方は皆さん同じでしょう。「何かあったかしら?」義母が病気であれ怪我であれ万が一でもすぐ動かないといけないのは私です。病院の手配、諸手続き、その時に備えてどう行動するかを常々考えて来ました。先日の電話は寒くなり肌が乾燥している、やや便秘気味だという報告でひと安心しました。

 すぐに体や頭を洗う石鹸類を刺激の少ないものに変え届けました。薬の処方も施設側が望んでいます。昨日はふた月に一度の薬をもらいに行きました。義母は施設からの外出は「オミクロン」で許されません。私一人です。内科と整形外科で処方していただきます。時折ベットから滑り落ちたり大きな痛みや骨折はありませんが、予防、気休めの痛み止め、骨を強化の薬を整形外科よりもらいます。内科では数十年飲み続けている高血圧の薬が処方されます。加えて「便秘」の薬をいただきたいと医師に話しました。

 以前から薬の量の多さが気になっています。本人が飲みたくないとか言っているわけではありませんが私には多く思われます。内科医にそのことを告げました。血圧の薬は同じものの服用を勧められました。「便秘」とばかり侮れませんが、「便秘」にはできたら「漢方」のような薬がいいと言いました。「漢方」だって薬です。でも幾分でも穏やかではないかと思います。医師も同意してくれて「漢方」を処方してもらいました。痛み止めの塗り薬、乾燥肌の塗り薬も含めて、見出し写真の量が義母の薬です。

 ふた月分とはいえ、一日の服用量はかなりです。大きな疾患ではなくてもこの量、いずれ見直さなくてはと思います。外の寒さ、コロナの蔓延など気にもせず、温かな施設内で暮らせることはありがたいことです。職員の方に薬を手渡しながら、年末年始もなく働いてくださることに心から感謝します。

 月曜日いつもは大勢の患者さんですが、この寒さとオミクロンの勢いとで珍しく空いていた病院でした。 義母、この冬も乗り切ってくれそうです。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

干し野菜

2022年02月07日 | 昨日のお昼ご飯

曇、5度、58%

 冬の楽しみの一つに「干し野菜」があります。私の場合、正確には「干し野菜くず」です。乾燥が続く冬場、根菜野菜も美味しくなります。この野菜を切って干せば立派な料理ですが、おせちに始まり「野菜くず」がたくさん出る季節でもあります。根菜の皮、葉物の芯、薄く剥けば二日ほどでいい具合の乾燥してくれます。

 

先日、中国の「春節」に合わせて「大根餅」を作りました。中くらいの大根1本を使います。その時出た「大根の皮」を干しました。「カサコソ」と音がすれば出来上がり。何に使っても美味しくいただけます。チャック袋に入れて常温保存も可能です。

 昨日は、 手羽先でコトコトとスープをとりました。そのスープに「干し大根の皮」を一掴み、しばらくするとスープの香りがより甘く大根の匂いが混じります。スープの脂を吸った「大根の皮」は甘みが増し、スープには大根の旨味が出ています。スープを最後まで飲み上げると身体が芯から温まります。

 厚めに皮を剥くと大根がもっと味わえます。大根は皮を縦に剥くか、桂剥きにするかで味が大きく変わります。筋の切り方で味の違いが生まれるのでしょう。「干し野菜」無駄なくお野菜を食べる冬の楽しみです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリスマスローズ 咲きました。

2022年02月06日 | 

曇、4度、67%

 年末に小さな蕾を見つけたクリスマスローズが開きました。蕾が膨らみ、今か今かと待ちます。すぐに消えてしまう雪が舞う昨日、3株のうち2株が開花しました。

 5年前、帰国と同時に友人の庭から送られて来た「クリスマスローズ」です。「クリスマスローズ」は種植えから開花まで数年かかります。いただいた株には花芽がついていました。年々株が太りました。花数も多くなりました、

 帰国前から自分の庭には「ラベンダー」と「クリスマスローズ」を植えると決めていました。でも、庭のどこに何をとプランができないまま、庭仕事をスタートさせました。「3年はかかるわね。」「いや5年かな。」庭土をいじりながら、植物相手の庭造りの先を思いました。

 「ローズマリー」もはじめに植えたところから移植しています。私が育った家ですがこの家を出て42年ぶりの帰宅です。季節による日当たりすらつかめません。はじめの1年は日の射し方を探りました。

 昨年いただいた「黒いクリスマスローズ」は鉢植えです。地植えの3株は、5年前いただいた2株に私が一株買い足しました。毎年色が若干ですが変化します。親株の脇の地面から新しい芽が出て花をつけたこの真っ白は、 一重です。

 昨年の残暑で根腐れを起こして半分になった赤い「クリスマスローズ」は今年はやや紫がかかった濃い色です。 今日明日中に開くでしょう。見出し写真の八重咲きを4年前買い足しました。薄黄色の花びらのリムにうっすらピンクが入っています。

 枯葉を摘むくらいで特に手をかけているわけではありません。地植えにすると水遣りも真夏ぐらいです。今から数ヶ月次々に咲き続ける「クリスマスローズ」です。

 黒い「クリスマスローズ」が小さな株なのに花をつけたことを不思議に思い調べてみました。やはり品種改良が進んでいるようです。しかも交配で新しい品種を作るのが容易だそうです。素人でも受粉によって花色、花の形や株の大きさを新しく作ることができると聞きました。

 心に決めていた5年目の庭造りに入ります。 我が家の庭は友人たちから送られて来た草木が一年一年大きく育っています。ありがとうございます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

漆器の赤

2022年02月05日 | 身の回りのもの

晴、4度、60%

 日常に漆器を使います。お客用、特別な日用ではなく毎日使う漆器です。赤い色の漆器を見ていると手持ちの物の色が一様ではありません。産地や漆の具合の違いがあるのでしょう。磁器や陶器に比べて軽い漆器は歳をとると共に出番が増えました。木製ですが漆のおかげで堅牢です。そして手に軽い、口当たりが優しいのが嬉しい。

 漆器の赤い色は「洗朱」「本朱」「古代朱」とあり順に彩度、明度共に濃くなるのだそうです。呼び名より実際の色目の違いの方が私には大事です。「古代朱」は重厚な色ながら華やかさにかけています。テーブルに真っ赤な器、日本だけではないでしょうか。全部赤ですもの。 手持ちでは一番暗い赤、鯖江の産です。しっかりした作りの「煮物椀」蓋を菓子皿にも使います。 小ぶりな片口は重宝します。お酒を注ぐのにも使いますが、汁次にも使えます。時折花が一輪。 薄く薄く挽かれた「茶托」はお湯呑みを乗せると花びらのようで女性のお客様の時に使います。時には残り物の煮物が2つほど乗ったりもします。

  「醤油差し」は日本ならではの食器、やや大ぶりなこの「醤油差し」何とも姿まで美しい。垂れを避けるため白い小皿に乗せると小さいながら食卓で大きく映えます。

  日本で採れる「漆」が少なくなっていると聞きます。「中国」「タイ」などからの輸入されているようです。日本で一番いい「漆」が取れるところが岩手の浄法寺だそうです。「浄法寺」の赤に魅せられて大小のお椀を求めました。 同じ方の作品ですが買った時期の違いでやや色目が違います。経年の手擦れで艶が増しました。優しい赤です。 5種類の色違いの「ふくべ」の取り皿、お菓子から料理まで何をのっけても品よく受け止めてくれます。手のひらサイズのサイズ感も抜群です。 岩手県の「秀衡塗り」のお盆です。豪勢な絵が描かれた大きな「秀衡椀」が欲しいと長年思っていましたが、何分にもお値段が高すぎます。デザイン化された梅の花が一つ、柔らかな優しいお盆はお正月の間私の日用のお盆になっていました。朝ごはんもお昼もお夕飯も、赤いお盆に乗せると気持ちも弾みます。 

 見出し写真の古いお椀が唯一の金絵です。やっと五客集めて買いました。古いお椀は小ぶりです。このお椀だけは特別な日に使います。珍しい簾の模様です。

 長年使って来たものばかり、黒塗りと共にこれからも私と一緒です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大根餅

2022年02月04日 | 昨日のお昼ご飯

晴、4度、56%

 「春節」と聞くと食べたくなるのが「大根餅」です。年中、香港の飲茶では定番メニューで出ていますが、「春節」前になるとホテルやレストラン果てはパン屋までが贈答品として「大根餅」を売り出します。

 35年ほど前、初めての香港での「春節」を迎えました。「春節」前の数週間、町の人たちは日本の「師走」と同じようにせわしなく「春節」の準備をします。毎朝通う市場、おばさんたちが両手に大きな大根を何本も下げて家に帰ります。「?何に使うのかな?」「大根餅」を作るためだと後で知りました。

 今では暦通りの短い「春節」の休みですが、以前は半月、ひと月と長い休みが続きました。本土中国に帰省する人、海外旅行に出かける人も大勢でした。その時の常備食として「餅」を家庭で作ります。「大根餅」「芋餅」「ココナッツ餅」「甘藷餅」「黄色い豆餅」種類も豊富ですが、代表格は「大根餅」です。

 一年ぶりに「大根餅」を作りました。 帰国以来、数回作っていますが、日本の「米粉」で作るとゆるく仕上がります。今年は日本のレシピも参考にしながら、粉の配合を変えました。粉を手に指で触れるとより近いものが買えるのですが、全部袋入りです。大量の大根のすりおろしと合わせる時、うまく出来るかどうか既にわかります。今回「美味しくできそう。」と直感。

 日本のレシピを見ていて思ったのですが、大根の量が少なすぎます。中国では粉の3倍ほどの大根を使います。「大根餅」は冬の甘い大根のうまさを味わうものです。4面の「おろし金」が35年前から香港の雑貨屋にぶら下がっていました。「チーズおろし」として既に持っていましたが、以来「大根餅」作りに大活躍です。このおろし金の一番大きな目で細くすりおろすと大根は口当たりが良くなります。

 昨日の「大根餅」私の理想に近付きつつありますがまだ柔らかい。日本では「大根餅」を一旦冷蔵庫で冷やし固めて焼いて食べるように書かれています。でも、蒸したばかりの「大根餅」の美味しさはまた格別です。湯気が立つうちに切り分けて、パクパク。今日のお昼には残り半分を焼いて食べます。焼くと香ばしさが加わり、焦げたところがまた美味しい。

 日本で「米粉」が見直されています。いく種類かの「米粉」で思うような「大根餅」を完成させたい。香港時代は「米粉」はタイのものを使いました。「春節」前にはスーパーに山積みされていました。今日のお昼が楽しみな残り物の「大根餅」です。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フレンチディスパッチ

2022年02月03日 | 映画

曇、5度、60%

 ああいい映画を見たなあ、とか綺麗な映像だったなあとか映画の楽しみ方は色々ですが、大笑いをするでもないのに楽しい映画があります。「グランド;ブタベスト;ホテル」という映画がありました。見終わって、あらすじすら覚えていません。取り留めのない映画でした。なのに映画の組み立てや俳優たちの動きが印象に残りました。この映画の監督がウェスアンダーソンです。

 ウェスアンダーソン監督の最新映画「グランドディスパッチ」を見ました。俳優陣はビルマレーをはじめこの監督のチームのような顔ぶれです。記憶に真新しい007のボンドガール、レアセドゥーが出ているのが注目。牢獄の看守役ですが、絵画のモデルで見事な裸体を見せてくれます。裸体のシーンなのに思わずクスッと笑ってしまいました。

 あらすじはフランスにあるとあるアメリカの新聞社の支局の話です。そこで働く編集者の話です。オムニバスで3話、短編の寄せ集めが一つの映画を作ります。カラー、モノクロ、アニメで映像が流れます。アニメが流れるとこの監督の「犬ヶ島」の映画を思い出させます。

 奇想天外でもなく、コメディーでもなく、アカデミー賞を狙う映画でもなく、明らかに娯楽映画だと思います。2時間、決してテンポが速くはないのに楽しい時間を過ごしたい方にはおすすめです。

 運良くコロナのおかげで館内人も少なく気持ちよく鑑賞できました。そして、一晩明けただけなのにすっかりストリーなど忘れています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

父の命日

2022年02月02日 | 日々のこと

晴、3度、64%

 今日は父の52回目の命日です。47歳で逝きました。癌でした。当時の新しい薬も放射線治療もしましたが、入院することなく最期までこの家で療養しました。1日に2回「モルヒネ」を近くの医師が打ちに来てくれました。夜が明ける前のこの時間でした。寒い朝でした。今私がいるこの部屋で息を引き取りました。葬儀は座敷に祭壇を建て親戚、友人が大勢弔問にみえました。そしてこの家の玄関から出棺しました。

 家の自分のベットの上で亡くなり、家から火葬場に向かう、今の時代を思うと父は幸せな亡くなり方だと思います。時代は進みました。家で葬儀をするのなど聞いたことがありません。亡くなるのも施設か病院です。半世紀、変化は当たり前です。

 この数年、私が切に願うことがあります。父のようにこの家で逝きたい。主人、息子の家族だけに見送られこの家から焼き場に向かいたい。とても単純なことですが、これが今の時代では一番難しいことのように思われます。しかもこの私は、母、義父、義母と3人を施設に送る手続きをしました。こんな私が願うのは不遜だと思います。父の最期を思い出す時、「よかったね。」と思うここ数年です。

 今日はお墓参りに行きます。仏前には父の好物のおはぎを供えました。 「大きさが不揃いで、ごめんなさいね。」中の餅を蒸す時少し打ち水を塩っぱくして作りました。いい塩梅です。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帰国して5年目を迎える2月になりました。

2022年02月01日 | 日々のこと

晴、3度、72%

 30年もの間日本を離れて、帰国したのは5年前の2月3日でした。丸々4年日本生活を経験しました。しかもその内の半分2年間は旅行すらままならない世界情勢となりました。ある意味私にとっては日本を改めて知るいい時間を持てたと思っています。以前のように頻繁に飛行機に乗ることもなく過ごしたこの4年間、そして5年目の節目を迎えました。日本人ですから日本での生活なんてと構えることもなく帰国したのは大間違いでした。30年の間に大きく変わっていたのは「日本人」でした。いまだによく分からないことがあります。慣れで違和感を感じない時が来るはずです。

 この冬は雪も少なく、県境の山を遠く眺めても山肌の色が見えています。1月下旬は過ごしやすい日が続きました。でも寒さが戻って来ました。今朝起きた時、空気の張り詰め方が一変していました。寒が戻る予報が出ていましたので、テーブルクロスは明るく、温かなものを選びました。やはり「赤」です。北欧のクロスの色使いはただの赤と白のパターンなのに部屋の雰囲気が大いに変わります。先月のウィリアムモリスのクロスの穏やかさと対照的です。 日差しの入り方、日照時間も春のそれに近くなりました。同じように寒さが来るとわかっていても、冬に向かう時のちょっと重い心持ちとは違います。「あと少しの辛抱で暖かくなるよ。」と心のどこかで声が聞こえます。

  今月のモモさんのカレンダーは10歳を過ぎたばかりの頃のモモさんです。やっとこの頃からカメラのレンズを正面から見てくれるようになりました。亡くなる前の満面の笑みはまだありません。でもレンズのこちらにいる「私」をしっかりと見てくれていることに喜んでいました。「モモさん、5年前長い飛行機の旅に耐えて日本に来てくれましたね。もっとたくさん日本を見せてあげたかった。」

 2月は二人の父の命日も迎えます。心穏やかにひと月を過ごしたいと思います。温かな部屋から外のデッキに並ぶ鉢植えを眺めながら。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする