気ままに

大船での気ままな生活日誌

皇室の文庫/書陵部の名品

2010-10-11 10:47:37 | Weblog

東御苑内にある三の丸尚蔵館はいつになく賑わっていた。薩長同盟の龍馬の裏書の展示があることにもよるだろう。龍馬好きなぼくにとっても、やはりこれは、見逃すことはできない。達筆な朱色の文字が、歴史に残る薩長同盟の裏面に踊る。”表に記載されている六条は、小(小松)、西(西郷)氏および老兄(木戸)、龍(龍馬)等も御同席にて談論せし所にて毛も相違い無之候・・・丙寅二月五日 坂本龍馬”とある。

薩長同盟裏書(慶応2年、龍馬)


皇室の文庫(ふみくら)の書陵部には、奈良時代以降の貴重な図書、文書が40万点も所蔵されているという。その選りすぐりが40点ほど展示されている。日本書紀、源氏物語、古今和歌集の古い写し本、五箇条御誓文等、どれもこれもめったにみられない貴重本、貴重文書ばかりで、展覧会で、めったに買わない図録を買ってしまった。龍馬に連れてきてもらって、本当に良かった。図録からの写真で、以下に、ミニ展覧会を開きます。細かい説明は省きます(これから一泊で遊びに行くので;汗)。

(古典と絵巻)

日本書紀 (12~13世紀写)

竹取物語(17世紀)


伊勢物語(17世紀)

古今和歌集(1278年写)


百人一首(定家選)1445年


(貴族社会と日記)
玉葉 (13世紀写)

琵琶符(11世紀写)


(明治維新期の文書)

五箇条御誓文 有栖川宮幟仁親王御筆 原本控

憲法発布式図 明治時代製作


(考古品)
囲・家形埴輪 (百舌鳥陵墓参考地出土)


和本は、紙が呼吸して、虫や鼠に食われなければ、1000年もつと言われているが、管理が悪いと、劣化する。書陵部では、それらの修繕もしていて、その様子もわかる展示がなされていた。レンボウさん、国会内で写真撮るくらいどうでもいいことだけど、こうゆう地道な、大切な仕事は事業仕分けしないでね。

東御苑内にある、宮内庁書陵部



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伝説のジャズ喫茶”ちぐさ”

2010-10-11 07:17:09 | Weblog
今年も、横浜のジャズフェスティバル(ジャズプロムナード2010)に行ってしまった。有料(4000円)の会場を回ろうかとも思ったが、チケット売り場で、500円の”ちぐさアーカイブ展”があることを知り、まずそれをみようと、野毛方面に向かった。

いつかも紹介したことがあるが、野毛町1丁目にあったジャズ喫茶”ちぐさ”は、3年前に閉店してしまったが、歴史的なというか、伝説的なジャズ喫茶だった。吉田護さんがここで、開業したのは1933年で、6000枚ものレコードを保持していたが、横浜大空襲ですべて焼失し、戦後、復活させた。当時のジャズレコードは高価なこともあり、秋吉敏子、渡辺貞夫や日野皓正ら、日本のジャズ界の礎をきづいた、若き日の、錚々たるジャズミュージシャンがここで、レコードを聞いて、勉強したのだという。

今回、この伝説的ジャズ喫茶”ちぐさ”が、当時の姿に復元され、公開されているというのだ。当時の”ちぐさ”があった場所には、マンションが建ってしまっているので、そこから、そう遠くないところに、その復元”ちぐさ”があった。もちろん、ぼくは現役”ちぐさ”に行ったことはない。ただ、横浜ウオーキングのガイドさんに、その話を聞いて、感動したのだ。是非、復元してもらいたいと、当時のブログにも書いたが、それが実現したのだ(営業するわけではないが)。

”ちぐさ”には、すでに多くの人が集まっていた。わずか9坪で、椅子だって20席あるかどうかだから、満席で、外側の展示室でしばらく、展示品をみていた。クレージーキャッツも、横浜で活躍していたから、吉田さんと親しく、植木等や犬塚弘の吉田さんへの手紙、先日、亡くなられた谷啓のビデオも映っていた。ハナ肇らが仕掛けた、昭和29年7月27日の深夜、横浜のジャズクラブ”モガンボ”の伝説的なジャムセッションは、ジャズフアンでは有名らしい。そのとき植木等や谷啓は切符売りをしてたそうだ。

そして、ぼくは9坪の喫茶店の席が空いたので、コーヒーを飲みながら、大きなスピーカーから流れてくるジャズを聞いたのだ。カウンターにはたくさんのレコードが並び(5000枚のレコードは近くの横浜市中央図書館に保管されている)、壁一面にはレコードジャケットが貼られ、なべさだや秋吉のサイン入りのもある。それらを見ながら、若き日の秋吉や、なべさだや、皓正らの面影を追い、そして、ジャズ喫茶ではなかったけど、若き日のぼくもよく行った、音楽喫茶のことなどを思い出していた。

復元ちぐさ




在りし日のちぐさ

関係者



当時のちぐさのあった場所のマンション脇にこのような記念タイルが、つくられている。


これをみてから、あちこちで行われている無料の街頭ライブをみて、1日、楽しんだのだ。
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