気ままに

大船での気ままな生活日誌

芭蕉の句碑

2010-12-02 21:28:57 | Weblog

12月2日。母の月命日には、できるだけお墓参りに行っている。今日がその日だった。墓参りを終えて、境内の薬師堂のうしろの仏像保管庫の前まで来た。先日まで、ここの十二神将立像が鎌倉国宝館に展示されていたので、もう戻っているのかなと確かめにきたのだ。でも、保管庫の扉は、春と秋のお彼岸のときにしか開かいないことに気付いた。たぶん帰っておられるだろうと思い、お帰りなさいと心の中で言った。ふと、振り向くと、ご住職がおられた。その話をすると、鎌倉でみてくれましたかと、喜んでくれた。でもまだ、戻っていないということだった。それも、そうだ、”薬師如来と十二神将展”は終わったばかりだし、輸送に時間もかかることだろう。

ちょうどいいところに来ていただいた。ぼくは、このお寺に芭蕉の句碑があることを、最近、ある本で知り、今日はそれを捜し出そうと思っていたのだ。あそこですよ、ご住職は、西脇順三郎の詩碑の横の、石碑を指差していた。石碑に刻まれている字は読みにくいし、説明文もなかったものだから、もう十数年も訪れているのに、これまで全く気付かなかったのだ。ついでに、どんな句のか尋ねてみた。こういう句だった。

春の夜はさくらに明けてしまひけり

夜桜をみているうちに、夜が明けてしまった、という意味なのだろうか。桜好きのぼくには、よくわかる。お酒も呑んでいたのだろうか。ぼくなら、そうしないと夜明けまでもたないかな。

ぼくの好きな芭蕉の、それもぼくの好きな桜の、句碑が、父母の眠るお寺にある。そして、いつの日か、ぼくもここで眠る。なんだか、とてもうれしかった。

 

そのあと武蔵小杉駅から、東横線、それから地下鉄に乗り換え、六本木に行った。”ゴッホ展”と”その名は蔦屋重三郎展”を観てきた。

家に帰る頃は日もすっかり暮れて、近くの女子大前のクリスマスツリーの灯りが点滅していた。

 

 

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山手イタリア山のメタセコイア

2010-12-02 08:55:19 | Weblog

鎌倉のメタセコイアが大分、見頃になってきたので、昨日、横浜山手のイタリア山に行ってきた。あそこの”外交官の家”の横のメタセコイアの並木道が、この辺りでは一番うつくしい。石川町駅から、ちょっと急な坂道を5,6分登れば、もうそこはイタリア山である。イタリア山といっても、イタリアンレストランが集まっているわけではないので、”ゲゲゲの女子会”をここでやろうと思って、やってきてもあてがはずれるます。むかしイタリア領事館があったので、そういう名前がついているだけです。もう”山手西洋館のクリスマス”が始まっているが、イタリヤ山のふたつの洋館は、”外交官の家”は、ドイツのクリスマスだし、ブラフ18番館はベルギーのクリスマスで、イタリアは完全に無視されています。だからイタリア好きの人が来るところではありません(笑)。メタセコイアが好きな人が来るところです。ドイツやベルギーの好きな人は来てもいいでしょう。

外交官の家の横のメタセコイアの並木

ちょっと緑が混じって、あと一息という感じだった。でも、合格点。来てよかったです。

”なんでそんなにメタセコイアが好きなの”、”いい質問ですねえ” 答えが”ととのいました”

すらりとした円錐形の姿、春の若葉、そして晩秋から初冬にかけての、こげ茶色の紅葉、そして落葉後の全裸の姿、加えて、”生きてる化石植物”というロマン。

同じ化石植物、銀杏もすきです。

ベルギーのクリスマス

ベルギーといえばビールも

ドイツのクリスマス飾り ドイツもビールだけど、見当たらなかった。

 ついでに、いろんな西洋館のクリスマスも観てきました。気が向いたら、そのうち紹介します。そうそう、エリスマン邸前の”タムケヤマモミジ”が見事でしたよ。

 ”このたびは幣もとりあへず手向山もみぢの錦神のまにまに”(菅原道真)からきた命名でしょうナウ。そうだ。今日は新宿御苑のタムケヤマモミジ観てくるかな。

 

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