気ままに

大船での気ままな生活日誌

夜明け前

2010-12-23 10:43:07 | Weblog

10年も前に、夜明け前の西空に、この世のもとは思えない、うつくしい赤い満月を観た。昨夜の満月をみて、ふと、そのときのことを想い出し、まだ夜の明けない5時半に朝散歩に出かけた。ひょっとしたら、あの赤い満月が、またみられるかと思ったからだ。

マンションのドアを開けたら、いきなり夢は破られた。西の空にはこうこうと、普段と同じ色のお月さまが目に入ったのだ。残念だったけど、外に出た。ちょうど東から西に流れる砂押川沿いを歩いた。街灯の灯りだけだから、自然と目は空にゆく。満月のお月さんと、前方の明けの明星。交互にみながら歩く。

今まで気付かなかったが、金星の周囲に、金星を頂点にちょうど三角になるように、ふたつの星があった。”冬の大三角”のまねをして”夜明け前の大三角”と命名した(笑)。帰ってから調べたら、ちょうどその時間に土星がいることになっていた。金星と土星が、三角の二点だったのだ。もうひとつの星も加えると、ちょうど台形になって、”冬のダイヤモンド(冬の大六角形)”のまねをして”夜明け前のルビー(夜明け前の大台形)”と命名した。

今、一番夜の長い時期だから、なかなか夜が明けない。それでも鎌倉街道に出ると、明るい街灯の中、仕事の車が随分、走っていた。ご苦労さま。さらに先を行くと、また暗くなった。ちょっと、真っ暗闇の林の道に入りこんで、古代の人の気持ちになってみて、妖怪の出てくるのを待った(笑)。こうもりみたいのが、驚いて飛び立っていった。

ザリガニの発祥地だった広場で夜明けを待った。お月さまは、相変わらず、赤くなってくれなかった。そのうち、大三角もルビーも消えて、夜が明けた。そこから大長寺に向かい、お参りした。まだ薄暗い中、境内の日本水仙が大分咲いてきた。そうだ、この天気なら富士山がみえそうだと、そこから高台の青木神社に向かった。その間、日の出があり、急に明るくなった。神社の急階段を昇って、振り向くと、そこには朝日を受けてピンク色に輝く、雪をかぶった富士山をみることができた。お月さまは、もう白くなっていた。

赤い満月は、みられなかったけど、ピンク色の富士山はみえたし、夜明け前のルビーは見えたし、とてもうれしい朝散歩だった

 

 

コメント
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