寒い一日でしたね。こんな日は、暖かい図書館が一番。それに、もう来週は正月休みに入ってしまうし、仕事をしていないぼくには”御用納め”がないので、”図書館納め”の日にしようと思ったのです。いくつかの図書館が候補に挙がったのですが、やはり、鎌倉市民としては、納めは、鎌倉中央図書館にしないと納まらないとここに決めました。鎌倉駅西口(先日紹介したむかし裏駅と呼ばれバカにされてた寂れた改札口です;爆)から、御成小学校の横を通って、図書館に到着しました。
今年最後の図書館だと思うと、いつもと違い、涙があふれてくるかと、思ったら、(寒かったので)鼻水が出ただけでした。よく行く、二階の郷土資料室の図書(今日はちょっとあることを調べたくて古地図)ををみたりして、すごして、正月休み用に(いつも休みですが)、2冊ほど本を借りて帰りました。別冊太陽の”蔦屋重三郎の世界”と”古書遊覧/珍本、奇書、稀観本”です。正月酒でも飲みながら、部屋で眺めようと思っています。
さて、家に帰ったら、”広報かまくら”に、中央図書館の歴史が紹介されていた。はじめは間島さんという人の寄付で(えらい人だ)昭和11年に町立図書館として開館されたそうだ。その後、戦時中は閉館、21年に再開し、記念講演会として、大仏次郎と吉屋信子が講師だったそうだ。ただお金もなく、本も買えず、市民の寄付によって、本を集めた。また、入館料をとり、子供5銭、大人10銭だったとのこと。ただ10冊以上寄付してくれた人には優待券をあげ、無料で入れたとそうだ。久米正雄の優待券が、今も図書館に残っているとのことだ。図書館も苦難の歴史をこころに秘めていたのだ。
下の写真は、鎌倉中央図書館ではありません。途中の、御成小学校です。むかし御用邸のあったところです。皇族が御成りになったということで、第三小学校ではなく、御成小学校の名前になったそうです。これは古い校舎で、今は使われていないと思います。奥に新しい校舎があるので。
虚子のお孫さんも通った関係で、門柱に虚子の字で学校名が書かれています。りっぱな門です。