気ままに

大船での気ままな生活日誌

図書館納め

2010-12-25 18:43:39 | Weblog

寒い一日でしたね。こんな日は、暖かい図書館が一番。それに、もう来週は正月休みに入ってしまうし、仕事をしていないぼくには”御用納め”がないので、”図書館納め”の日にしようと思ったのです。いくつかの図書館が候補に挙がったのですが、やはり、鎌倉市民としては、納めは、鎌倉中央図書館にしないと納まらないとここに決めました。鎌倉駅西口(先日紹介したむかし裏駅と呼ばれバカにされてた寂れた改札口です;爆)から、御成小学校の横を通って、図書館に到着しました。

今年最後の図書館だと思うと、いつもと違い、涙があふれてくるかと、思ったら、(寒かったので)鼻水が出ただけでした。よく行く、二階の郷土資料室の図書(今日はちょっとあることを調べたくて古地図)ををみたりして、すごして、正月休み用に(いつも休みですが)、2冊ほど本を借りて帰りました。別冊太陽の”蔦屋重三郎の世界”と”古書遊覧/珍本、奇書、稀観本”です。正月酒でも飲みながら、部屋で眺めようと思っています。

さて、家に帰ったら、”広報かまくら”に、中央図書館の歴史が紹介されていた。はじめは間島さんという人の寄付で(えらい人だ)昭和11年に町立図書館として開館されたそうだ。その後、戦時中は閉館、21年に再開し、記念講演会として、大仏次郎と吉屋信子が講師だったそうだ。ただお金もなく、本も買えず、市民の寄付によって、本を集めた。また、入館料をとり、子供5銭、大人10銭だったとのこと。ただ10冊以上寄付してくれた人には優待券をあげ、無料で入れたとそうだ。久米正雄の優待券が、今も図書館に残っているとのことだ。図書館も苦難の歴史をこころに秘めていたのだ。

下の写真は、鎌倉中央図書館ではありません。途中の、御成小学校です。むかし御用邸のあったところです。皇族が御成りになったということで、第三小学校ではなく、御成小学校の名前になったそうです。これは古い校舎で、今は使われていないと思います。奥に新しい校舎があるので。

虚子のお孫さんも通った関係で、門柱に虚子の字で学校名が書かれています。りっぱな門です。

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2010年報道写真展

2010-12-25 10:10:38 | Weblog

三越日本橋で、東京写真協会主催の”2010年報道写真展”が開かれている。さすが、プロの写真家のだけあって、決定的瞬間を見事にとらえた写真がずらり並んでいた。入り口付近に、プロの使うカメラが置いてあって、自由に使わせてもらえる。ファインダーを覗きこんで、シャッターを押したらびっくり。パチパチパチ・・・・と休みなくシャッター音が続く。これなら、ぼくだって、決定的瞬間を撮れると思った(笑)。

報道写真だから、今年の重大ニュースの写真が主体で、はじめは生物多様性の関係で、かわいらしい動物の写真が並んでいた。スポーツも、この一年、いろいろなことがあった。白鵬の連勝が稀勢の里によって止められた写真は、客席に落ちてが苦笑いしている白鵬に焦点をあわせ、土俵上の稀勢の里が無表情で戻る姿をぼかして撮ったものだった。この写真はいつみてもいい。あのときのうれしさがこみ上げてくる(白鵬フアンの人、ごめんなさい)。朝青龍引退会見の寂しげな顔の写真も。海老蔵と同じで酒の上の喧嘩ぐらいで大騒ぎするなよ、相手もろくな奴じゃないんだから、とまたイカリがこみあげてきた。

ワールドカップでは、カメルーン戦での先制ゴールした本田選手をベンチ前でチームメートから祝福を受けている写真が。このゴールで、勢いがついた。まさか決勝リーグに進めるとは夢にも思っていなかった。でも、決勝リーグのPK戦でベスト8を逃したのは、本当に残念だったな。

バンクーバーオリンピックは、真央ちゃんの3回転半の連続写真。ショート、フリーで3回も成功させた、歴史的快挙だった。それでもキムヨナに負けた。フリーでちょっと失敗したので、銀メタルでしょうがないけど、ショートのトリプルアクセルを含む完璧な演技で、キムヨナに5点も離され、2位だったのには、世界中が驚いた。明らかなエコひいき採点だった。それがフリーの演技に響いたに違いない。表彰台の写真もあったが、真央ちゃんの悔しそうな表情がよく撮られていた。そして、イチローの十年連続200本安打。スポーツ界もいろいろなことがあったのだ。そうそう、石川遼がペブルビーチでプレーしている空に大きな虹がかかっている写真も印象的だった。

小惑星探査機”はやぶさ”が地球に帰還する瞬間(銀河の前を横切った光跡)を捉えた写真も感動的だった。上野の科博で、はやぶさの実物大模型をみてきたっけ。政治では、鳩山首相と小沢幹事長辞任のとき、両者が握手している小沢の、無念の表情がよく撮れていた。一方、管総理が国会で決まったときの、小沢のふくれ面も面白かった。(民主党政権を選ばせた)”世論”というものがいかに、いい加減なものであるかを示した、民主党政権のおそまつな1年だった。尖閣問題の写真は、海上保安庁の船と中国漁船が併走している、つまらない写真だった。流失ビデオの方がずっと迫力があった。海保の人も写真を撮っていただろうから、それを、ここに出せば特賞だっただろう。

今年、亡くなられた方々の写真も並んでいた。若いときの藤田まことの顔が笑っていた。てなもんや三度笠以来のフアンだった。こうして、一年は、そして一生は、あっという間に過ぎてゆくのだ。

(ちらしの写真より)

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