東海道線下りに乗っているとき、車窓から富士山がきれいにみえていた。大磯に行くつもりだったが、ひとつ先の二宮駅で降りた。ここに富士見の絶好なポイントがあるのだ。吾妻山という標高130メートルくらいの山で、頂上からの眺めは素晴らしい。菜の花の季節には必ず来る。
山を登り始めると、坂道途中の日本水仙が一部、咲き始めている。なんとレンギョウまでもひとつ、ふたつ咲き始めている。ふと、この調子なら、頂上の菜の花もひとつふたつ、咲いてる可能性もなくはない、と期待が膨らんでくる。富士山だけでなく、菜の花までみられれば、こんなうれしいことはない。ぼくの足は自然と早まる。
そして、頂上の広場に到着。まず、シンボルツリーのエノキの向こうの、菜の花畑に目をやる。ななななんと、黄色い花がぼくのぱっちりした(爆)眼に入る。やったぜよ、龍馬さん。(なんで龍馬が出てくるの、”菜の花の沖”は 高田屋嘉兵衛じゃなかったっけ?)水仙だけでなく、菜の花も咲いていたのだ。
それに、ななななんと(これはある程度予想はしていたけど、♪娘心はよ 山の天気よ♪という歌もあるし、変わりやすいから少し心配もしていたのだ)、雲ひとつない富士山が、あの小さな、富士山に似た金時山の向こうにそびえているではないか。
富士山をみて、菜の花をみて、丹沢の山々をみて、相模湾をみて(真鶴半島、伊豆半島、三浦半島、房総半島、伊豆の島々がみえる)、四方八方見どころ満載、まるで天国のような処で、ぼくは一時間ほど、ぼーとしていた。いつもぼーとしているけど、今日のぼーは最高ランクのぼーだった。
とても、満足した一日だった。
菜の花畑
菜の花越しの富士山
金時山越しの富士山
丹沢の山々
エノキ越しの相模湾
日本水仙
菜の花とまゆみ
神奈川美林50選のひとつ
今度は菜の花が満開のときに、ふたりで来よう。