気ままに

大船での気ままな生活日誌

蕎麦屋で憩う

2011-02-02 21:59:36 | Weblog

先日、久しぶりに神田須田町の”神田やぶ”で昼酒をやってきた。”蕎麦屋で憩う”である。この辺りは戦災から免れ、昔ながらの建物で営業しているお店が多く、ここもそうである。はじめ、神田まつやを覗いてみたが、午後1時を過ぎていたのに、だいぶ客で埋まっていた。ここは居酒屋風で、安くて、酒のつまみの種類が多いが、冷たい蕎麦の薬味にも唐辛子を使うのがぼくにはちょっと気に入らない。やっぱりワサビでないと困るノダ(笑)。で、やはり、いつもの通り、こちらに入ってしまった。

蕎麦味噌、かまぼこ、鴨ロースをつまみに癇酒を一本をあけ、もう一本頼むときに、せいろ一枚頼む。お蕎麦も、いいつまみになる(最近、ご飯のつまみも気に入っている、ワインにパンが合うように)。蕎麦通はよく焼海苔を好むが、ぼくは通というほどではないので好まない(笑)。焼海苔は暖かいご飯が一番です。ここは、せいろ一枚ではとても足りないので、2合のお酒が開いたあと、〆として、もう一枚頼む。”せいーーーろ、いちまーい、ついかーー”と若女将(だと思う)の鶯のような声が流れる。これが、またいいのだ。

池波正太郎さんも、このお蕎麦屋さんを気に入っている。”散歩のとき何か食べたくなって”に出てくる。大晦日などに、神田やぶが満員になっているときは、”連雀町(むかしの町名)表通りのまつやへ入ることにしている。ここの店構えも、蕎麦も、むかしの東京をしのばせるに十分なのだ”と結んでいる。一方、杉浦日向子さんは、今日のタイトルとして使わせてもらった”ソバ屋で憩う”で、まつやを推奨しているが、神田やぶについては一行も触れていない。仲間の、(浅草)並木やぶを特選五店に選んでいるにもかかわらずだ。何かここで厭なことでもあったに違いない(爆)。ついでながら、その特選五店には室町砂場が入っているが、ぼくはここの蕎麦は固くてあまり好きになれない。蕎麦通でないから、きっと味の良さがわからないのだろう、と思っている。でも一方、ミシュランの星だって、結構いい加減なものではないかと思うことがある。MYシュランでいいと、思う、今日この頃である。

お店を出たあと、向かいの、創業昭和8年の喫茶店ショパンに入り、今度は”珈琲屋で憩う”の人になった。

神田やぶ

神田まつや

喫茶店ショパン

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

称名寺の風景

2011-02-02 08:41:21 | Weblog

二月はじめの日、ふたりで金沢文庫にでかけた。そこで運慶展が開かれていたからだ。それについては、またのちほど書くつもりだが(こうして宿題がたまっていくのだ;汗)、今朝は、金沢文庫に隣接している称名寺の風景を載せたいと思う。今回の運慶展開催も、ここの塔頭、光明院から最近、運慶作と認定された仏像が発見されたのが、端緒となっているし、歴史的にも文庫との縁が深いお寺である。

みじかいトンネルを越えると、そこは称名寺であった(笑)。大きな池を中心とした浄土式庭園が目の前に拡がる。朱色のうつくしい形をした太鼓橋が池を渡っている。前回来たときは修理中だったが、すっかり復元していた。展覧会で疲れたとワイフが言うので、池の前のベンチで休んだ。金堂や茅葺の釈迦堂も池の向こうに眺められ、なかなかの風景である。

ぼくは、その間、ひとりで裏山に登って、観音様に再会してきた。山の中腹に百観音がいて、中には、なかなか美貌の観音さまもいるのだ。さらに昇ると、赤ちゃんを抱いた慈母観音さまもいる。花が添えられ、一円玉がたくさん台座に供えられていた。

戻るとワイフは、金堂の方に移り、待ちくたびれたような顔をしていた。ぼくも、お参りして、金堂の隣りの釈迦堂を見上げた。茅葺のお堂は好きだが、なかなか観られない。大船では常楽寺にあるだけだ。

太鼓橋を渡って、阿吽の仁王さま(これは運慶作ではない;笑)がいる仁王門をくぐり、参道に出た。その途中、前述の塔頭、光明院がある。ここも茅葺の、趣のある山門だ。そして参道の終わりに赤門が待ち構えている。文字通りの赤い門である。

そこから、行きとは違う道を歩いて、海辺の走るシーサイドラインとかいう、めったに乗らない電車で帰った。帰宅すると、夕景の富士山がうつくしい姿をみせてくれていた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする