気ままに

大船での気ままな生活日誌

東御苑 梅林坂

2011-02-21 18:58:48 | Weblog

ぼくの母さんはえらいと思う。呼吸困難で救急車で運ばれるとき、救急員の方に、意識の程度を知るためか、”今日は何日ですか”と質問された時に、4月〇日です、と正確に答えた。ぼくは、今、呼吸困難でもなんでもないのに、今日、何日かすぐ答えられないし、これから書こうと思っている、あの東御苑の梅林坂に行った日も昨日ではなかったくらいしか、記憶がない(汗)。パソコンのピクチャー欄を開けて、その日が2月19日であることを知った。そうだ、あの日は、ワイフと歌舞伎座前の焼肉の天壇で食事をして、近くの岩手県アンテナショップで、ひと月前にここで買った、わかめがなくなったので、二袋買った。そして、出光美術館で、琳派の後期展、酒井抱一を観て、そして東御苑に向ったのだ。いったん、記憶の部屋の扉が開けば、こうして次々と記憶がよみがえってくるから、まだ完全なぼけではなさそうだ。

東御苑の梅林が、そろそろいいはずだ、とワイフが言うので、行ってみた。あそこは無料で、入れるし、見どころも多いので、外人さんもよくみかける。その日も、結構いた。三の丸尚蔵館では”外国からのごあいさつ”展をやっていた。国賓の方がおみやげにもってこられた品物を展示しているのだ。ぼくらの手みやげと違って、宝物のようなものばかりだった。目の保養になった。

そして、平河門近くの梅林坂へ。ここには、坂の登り口と坂の両側に白梅、紅梅が、たくさんある。場所が場所だけあって高貴な梅だ。香りもゆかしい。大船の梅とは違う。
では、優雅な東御苑、梅林坂の見頃になった梅をご紹介いたします。

 

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高峰秀子さんの二十四の瞳

2011-02-21 11:30:41 | Weblog

先日、鎌倉市川喜多記念館で高峰秀子さん追悼”二十四の瞳”を観て来た。1954年作だから、封切りではみていないと思うけど、映画館やテレビで何度かみている。映画のロケ地となった小豆島の小学校も、見学したことがある。今回、久しぶりに、デジタルリマスター版のきれいな画像の”二十四の瞳”をみて、改めて、いい映画だなと思った。

12人の小学校の分校に入学したばかりの子供たちの顔が、それぞれ個性的で可愛いこと。その子供たちがいたずらをして大石先生(高峰秀子)に怪我をさせてしまう。子供たちが、長い道のりを疲れて泣きながら、治療中の大石先生(高峰秀子)を見舞に行く途中で、病院帰りのバスに乗った先生に出会う。泣きじゃくる子供たち。その後、先生は本校勤務となり、子供たちと別れるが、また高学年になってから本校で再会する。子供たちは、本当にそのまま成長したような似た顔の子役が出てきてほほえましい。先生は戦時教育に疑問をもち、生徒たちが卒業した時点で、教職を辞する。時がたち、子供たちが戦地に赴くようになり、涙で送る。教え子たちの多くは戦死し、先生の夫も戦地で亡くなる。そして、戦後、大石先生は再び教壇に立つ。そこには、かっての教え子たちの子供が入学していた。大石先生は一人ひとり、顔をみつめながら、涙ながらに出席をとる。”泣きみそ先生”とあだながついた。そして映画の終盤に、教え子たちによる歓迎会が開かれる。男子はふたりしか生き残っていなかった。その一人は失明している。女子も様々な人生を歩いてきた。小学校時代の写真が飾られている。盲目になった男性が、ここに先生、その隣りが誰それ、と指をさしていく。はじめ賑やかにしていた皆も、胸がいっぱいになり、しんみりしてしまう。女性のひとりが廊下に出て、子供のとき唄った”浜辺の歌”を歌い始める。それぞれの歳月を想い、大石先生の目がうるむ。”仰げば尊し”のバックミュージックで映画は閉じる。すばらしい脚本だと思う。

これは音楽映画だと思う程、始終、音楽が流れていた。”七つの子”はたびたび流れていたし、前述の二曲や、”蛍の光”、”アニーローリー”などもあった。以前、感じなかったことだ。それと、白黒映像だが、まるで墨絵のようなうつくしい映像がいくつもみられた。大きな田園風景の中の子供たちの行列や野辺の送り、など詩情溢れる映像であった。これもあらたに気づいたことだ。さすが、木下恵介監督だと思った。

また、さすが高峰秀子さん、名女優だなと思った。早々と引退して、名エッセイストに。彼女の著書”私の梅原龍三郎”  の中から、梅原龍三郎作、高峰秀子さん像をふたつほど。(拡大できます)

最近、パソコンの調子が悪いので、もし、記事が出なくなったら、そのせいです。ご心配なく。誰も心配してないって?

 

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