今日は逗子図書館に本を返す日にしていた。酒井抱一の解説本と川瀬巴水の画集の二冊。無事(というほどもことでもないが)返還手続きをして、二階で読む本を探していた。植草甚一の本をとって、窓側の明るい席で読み始めた。はじめに開けたページに、”きらいなことはしない、自由な時間がたっぷりある、これ以上何ものぞみません”。ななななんと、俺がいつも言ってる言葉じゃないか。でも、こういう偉大な作家に言われると、なんだか、お墨付きをもらったようでうれしくなる。
もちろん、若いときから植草甚一の本は”散歩と雑学が好き”(これも今の俺とおなじじゃないか;汗)などいくつも目を通しているが、久しぶりの植草本だった。40歳ころ会社をやめて、自由人になった。そのころ、モダンジャズにはまり、ジャズ評論をするまでになった。なべさだ、日野皓正らの一流ジャズミュージシャンも、専門の評論家には背を向けていたが、植草甚一の評には耳を傾けていたそうだ。日野皓正は別の本で、あのひとは自由で風のような人で大好きだ、と語っている。
毎日、日記帳をつけ、それにべたべたとその日に仕入れた、広告とか新聞記事とか、自分のメモだとかを貼り付けている。その日のことを、よく憶えておくために、すぐ思い出せるようにとのことだ。そうすれば、どんな一日でも、意義ある一日になるだろう。で、ぼくは今日の一日を植草風日記(ブログ)にしてみようと思う。ぼくは、今日撮ってきた写真を貼りつけるということで。植草風だから、どんな些細なことでもいいのだ。で、ぼくは逗子図書館を出てからの行動を写真と一緒に、ここに記そうと思う。
逗子図書館の横のスペースで市民、超ミニ文化祭をやっていた。写真とか短歌とか。いいなこんなのも。メモしておこう。
(写真は拡大できます)
交番ではこんな掲示板が。振り込め詐欺にひっかかる人がこんなに多いとは。メモしておこう。亀宮八幡宮では、お昼すぎなのに朝市をやっていた。売れ残ったのだろうか。メモしておこう。逗子駅では、はやぶさのポスターが。3月5日デビュー。写真撮りにいこう(汗)。メモしておこう。
鎌倉で降りて、小町通りへ。すごい人出。そうか今日は日曜か。サンデー毎日では曜日を忘れる。通りの前の蕎麦屋さん”かわごえ”は川越出身の人が創業したと、地元の人から聞いたので、教えてあげます。小町通りのはじめのお店が、いつのまにかジブリのお店になっていた。おどろいた。外人のお客も多かった。宮崎アニメは国際的なのだ。これもメモしておこう。天ぷらひろみは、小林秀雄丼と小津安二郎丼がある。近代評論と映画の両横綱。どちらが売れるか聞いてみよう。両方のフアンなので、できれば、白黒つけないで、灰色決着にしてほしい。八百長でもいい、嘘も方便ということもあるし。おまえ、やっぱり出てきたな。10年で8億円、高いといってる奴がいるが、そんなことはない。ダルの年俸、5億円に比べても安すぎる。俺が科学者の、あたりまえ裏金かき集め、2億円プラスしてあげる。
植草さんは古本屋さんが大好き。一散歩で20冊くらい買うらしい。自分でかってに値段をつけて、値段表を変えてしまうらしい。古本屋さんはニコニコしてるらしい。骨董屋さんにも、入るが、少し古くなった程度の、比較的最近の安いものしか、買わないらしい。
こういう日記も、たまにはいいな。