今日は節分の日。八幡さまに出かけた。若宮大路のラーメン屋さんで地元の年配の人が話している。節分会は、建長寺が11時で、八幡さまが1時、大塔宮(鎌倉宮)が3時なんだよな。おかみさんが、今日、行くんですか?と聞くと、子供のときはよく行ったけどもう行かないよ。おれはこどもか(汗)。時間をずらしている理由があとでわかった。3人のミス鎌倉がかけもちするらしい。
1時から節分会の儀式がはじまり、舞殿での豆まきは2時頃になるとのこと。その間、境内の国宝館ですごした。そこの氏家コレクションは新年早々、観ているが、もう一度観てもよい、それに常設展の仏像さんたちも観てみたいと思った。前日、金沢文庫で運慶展をみたことも、それを後押しした。大町辻薬師堂(現在は国宝館所蔵)の薬師三尊と十二神将が、今回も中央に展示されていたが、それらが、運慶作の、今は亡き鎌倉の大倉薬師堂の仏像の影響を受けたことを知った。さらに、浄妙寺の釈迦如来坐像、浄智寺の地蔵菩薩坐像、建長寺の千手観音菩薩坐像などが運慶様式を色濃く残していることもわかり、改めて、鎌倉時代の仏師たちに与えた運慶の影響の大きさに感心した。
まだ時間があったので、八幡さまに近い、川喜多映画記念館にも寄ってみた。”湘南の映画スター、加山雄三展”をやっていた。若大将シリーズを中心にした、映画ポスターやスチール写真が展示されていた。若き日の加山雄三、相手役の星由里子がまぶしかった。他の映画の共演者、酒井和歌子や内藤洋子の若き日の姿も、懐かしかった。数日後から、加山雄三出演の映画も7本ほど上映されるらしい。三船敏郎と共演した”赤ひげ”や高峰秀子ととの”乱れる”も観てみたいと思った。高峰秀子といえば、最近、お亡くなりになったが、”二十四の瞳”が追悼記念上映されるとのことだ。早速、前売り券を買っておいた。女優としても、その後の生き方も、とても魅力的な方だった。
2時近くになったので、八幡様まで戻り、節分の豆まきを見学した。舞殿上の、たくさんの年男、年女に混じって、ミス鎌倉のお嬢さんたちが、福は内、鬼は外と、笑顔いっぱい、多くの人々に福豆を投げていた。邪気が払われ、無邪気な子供になったような気がした。やっぱり、おれはこどもだ(汗)。