気ままに

大船での気ままな生活日誌

雨に咲く花

2014-03-05 18:25:56 | Weblog

春の雨の中、散歩に出た。砂押川沿いの玉縄桜が咲きはじめているが、雨に打たれている花がことのほか、うつくしくみえた。ふと、井上ひろしの”雨に咲く花”を思い出した。

♪別れた人を 想えば悲し
呼んでみたとて 遠い空
雨に打たれて 泣いている
花が私の 恋かしら

そうだ、今日の散歩のテーマは”雨に咲く花”でいこう、と張り切って、一歩を踏み出したとたん、雨に咲かない花に出くわした。カンヒザクラだ。蕾は大きくなっているが、まだひとつも開いていなかった。

・・・・・

雨に打たれて泣いているような風情のある花は、やっぱり椿。おんめさま(大巧寺)の椿を観に行った。あんこ椿は恋の花。

♪惚れちゃならない 都の人に
よせる思いが 灯ともえて
アンコ椿は アンコ椿は
ああ すすり泣き

ひじりめん

羽衣

♪長い黒髪 プッツリ切って
かえるカモメに たくしたや
アンコつぼみは アンコつぼみは
ああ 恋の花

白菊は蕾ばかりだった

・・・・・

♪しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん しとぴっちゃん 悲しく冷たい 雨すだれ 幼い心を 凍てつ かせ帰らぬ父(ちゃん)を 待っている

♪アカシヤ(ミモザ)の雨に打たれて このまま死んでしまいたい

歌謡曲巡りできたが、だんだん暗くなってきた。最後は幸せマークで終わらせねば。

♪雨が小粒の真珠なら

♪恋はピンクの 雪月花 (本当の歌詞はバラの花だけど) 歌麿の雪月花発見を祝して。おんめさまの氷室雪月花、特別出演。

追加

世紀の大発見 歌麿の雪月花のうち”深川の雪” (NHK歴史秘話ヒストリアより)


 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アンディ・ウォーホル展/永遠の15分

2014-03-05 11:24:07 | Weblog

映画の永遠のゼロは大人気で、ロングランだが、アンディ・ウォーホル展/永遠の15分も5月6日までのロングラン。二月の中頃、ラファエル前派とセットで六本木ヒルズまで観に行った。もう半月も前になるので、おぼろげしか憶えていない。だからおぼろげなる感想文でお許しを。

アンディ・ウォーホル(1928-1987年)が、はじめて、ぼくの頭の片隅に入り込んできたのは、一昨年の暮れ、ニューヨークのMoMAを訪れたとき。しっかりと色つきマリリンの顔が焼きついた。そして、去年の夏、American Pop Art展で、しっかり”200個のキャンベルスープ缶”が焼きついた。こうした予行練習のあとの、今回のアンディ・ウォーホル展。 日本では過去、最大級の回顧展というだけあって、すごい作品群。そして、展覧会で垣間見られる、アンディ・ウォーホルのすごい人物像、すごい芸術観。のけぞってしまいそう

はじめに、彼の芸術観から。ビジネスアート時代の、彼の言葉。金を儲けるのもアート/働くのもアート/うまくいっているビジネスが最高のアート きっと、つまらん批判を浴びせてきた美術評論家に返した言葉だろう、おまえらに何がわかるんじゃ、と。俺の人生そのものが芸術なんじゃ。すべてが芸術じゃ!という感じ。なんだか岡本太郎みたい

さあ、多様な作品群をつぎつぎ。まずは、ぼくも好きな肖像画。

マリリンもいろんなバージョンがある。

坂本龍一も

ケネィ、マイケルジャックソン、ガーモハリも。1000点の肖像画を作成したという。さて、この人は誰でしょう。アンディ・ウォーホルさまです。いかにも

ご存じ、ンベスープⅠ チキ

マルチクリエーター。彫刻も。

ドローイング作品も

コレクターとしても。日本関係のコレクション

KAWAII作品も

最後に、 「永遠の15分」とは。「将来、誰でも15分間は世界的な有名人になれるだろう」というウォーホルの有名な言葉とのこと。ぼくは永遠のゼロだな。

〆はやっぱり、華やかに。世界で一台!アンディ・ウォーホルがペイントしたBMWのアートカー!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早春 

2014-03-05 09:10:07 | Weblog

早春の午後、85歳になる恩師を囲んで、中学のクラス会が開かれた。先生は、一昨年、奥様を亡くし、一人暮らしをしているが、お元気で、毎晩、ワンボトルのワインは欠かさないという。ただ、周囲の人たちが次第にいなくなり、自分を知る人が減っていくのがさびしいという。だからこうして、たった1年間の出会いだったのに、憶えていてくれて、この歳になってまで呼んでもらえるのがとてもうれしいとお話しされた。

自分という人間がいたことが忘れられてしまうのがさびしい、とのお言葉。その点、画家は自分がいなくなっても、作品が残る。その作品を観て、それを描いた画家のことを想わない人はいない。絵を通して、偲ばれるのである。偲ぶとは、字体通り、人を思うこと。芸術家は幸せだなあ、とつくづく思う。

先日も鏑木清方画伯を偲んできた。この時期にふさわしい作品、”早春”。

大正7年(1918)作の二曲一隻の屏風仕立て。左面では美人がかがんでツクシを摘んでいる。菫色のショールも春らしい。右面には、落ち着いたうすいブルーの色調の画面に溶け込むように黄藤が咲いている。早春の空気が画面から外に溢れ出てきている。

”作品にみる清方の美意識”(前期)展。鏑木清方記念館。京劇の美人《梅蘭芳 天女散華》もみられます

来月は小学校のクラス会。上野のバンダは恋のバカンスに入ったらしい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする