気ままに

大船での気ままな生活日誌

霽れゆく満開桜

2014-03-30 18:28:59 | Weblog

今日は朝から雨で、おまけに強い風。一日中、外に出られないとあきらめていた。それでも、3時半過ぎぐらいだったろうか、ベランダに出ると、風はまだ吹きつけているものの、小雨になっていた。これなら、近場のお花見くらいはいいだろうと家を出た。出たとたんに、雨風が強くなったが、これで引き返したら、男がすたると、砂押川沿いの桜並木まで傘を窄めて、進んだ。

松竹橋際の桜はもう満開になっていた。よし、今夕のブログ記事は”雨の満開桜”でいこう!とカメラを向けはじめた(汗)。どの桜も満開か、その一歩手前という咲き具合で見事なものだった。天気は相変わらずで、ときに強風が襲い、傘をあたふたさせた。そして、何度目かに、傘がおちょこ状となり、使えなくなってしまった。500円のビニール傘だから欲しくはないが、雨に濡れるのは、カメラのためにも良くない。

と、そのときだった。南西の空の雲間にちらりとお日さまが現れた。そして、5分もしないうちに、反対側の北東の空の雲が切れ、青空が見え始めた。まさに、”雨過天青”だ。北宋汝窯のうつくしい青色をこう、称する。そうそう、まだ記事にしていなけど、箱根の岡田美術館に北宋汝窯の青磁鉢があったんです!日本にいくつもないはずのものが、ここにあるとは、たまがった(熊本弁で驚いたということ)。

突然出現した雨過天青の一点がぐんぐん拡がって、たちまちの内に青空になってしまったのは、これこそ、たまがった。こういうふうに雲が急激に晴れていく状態は、先日、山種美術館でみた、小倉遊亀の、富士山の雲がどんどん晴れてゆく絵の題名、”霽れゆく”がぴったりだと思う。で、タイトルに使わせてもらったわけ。

それで、”雨の満開桜”を撮り終えたあと、もう一度、同じコースを廻り、”霽れゆく満開桜”も撮ったわけです(汗)。では両方、取り混ぜて大船の満開桜をご覧ください。

 ・・・・

雨の満開桜

霽れゆく満開桜

あるお宅の庭からはみ出て咲く古木桜。川沿いの松竹大船撮影所開所記念桜のひとつだと思う。約80年。植栽時5年ものとして、85歳。まだまだ若いゾ。はなたれ小僧だ。

若々しい花々

霽れゆく空 雨過天青


会社の桜

花桃と桜

椿と桜

霽れゆく満開桜。 ちょっと蕾があるけど、おまけして。

神社の山桜も開いたゼヨ。

明日は絶好のお花見日和!千鳥ヶ淵、靖国神社、北の丸公園、踏破するぞなもし!

 

 

 

 

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根岸森林公園 桜と廃墟の美

2014-03-30 10:07:47 | Weblog

横浜の根岸森林公園には何度か訪ねているが、さくらの季節は初めてだった。ここには”廃墟の美”として名高い、(日本初の洋式競馬であった)旧根岸競馬場の一等馬見所が保存されている。そのときの馬場が広い芝生公園となっていて、馬見所下に桜山がある。何年か前に、これまた日本初の洋式公園である、山手公園から全山桜色に染まった根岸の山をみて、一度、お花見に行ってみたいと思っていたのだ。

もし、桜が僅かしか咲いていなくても、廃墟の美はあるし、そして、全国でも珍しい馬の博物館もあり、十分、楽しめると思い、初訪問となるワイフも連れて行った。根岸駅前からバスがあり、すでに大勢の人が列をつくっていた。歩いても行けるくらいの距離だから、山を登って、たちまち公園前に着く。バス停から大きな大島桜が白い花をいっぱいつけているのが目に入る。広場の前に出ると、前方に桜山が。でも、桜山というより、ただの枯れ山(笑)。よくみれば、うっすらと桜色になっているかどうかという感じ。それでも、大島桜や早咲きの桜が数本、広場の中や周辺で咲いていて、それなりのお花見はできる状態。その木の下で、お花見の宴が開かれていた。

 

ぼくらはすでに、横浜高島屋の資生堂パーラーでランチをとっているので、ここでお弁当を広げることはない。ついでながら、ここでオムライスを頂いたが、とても上品な味ではあった。でも、ぼくは、もう少し濃い味付けの方が好き。こういう食事でも赤ワインを頂くのです

そして、元根岸競馬場一等馬見所。慶応3年に外国人クラブの主催で日本初の洋式競馬が行われ、明治13年に日本競馬クラブに引継がれ、昭和18年に戦争のため閉鎖されるまでつづいた。戦後、米軍により接収され、ゴルフ場として利用される。昭和44年返還される。J・H・モーガンの設計による下見所、一等馬見所、二等馬見所の3つの建物は、貴賓室などを持つ一等馬見所を除き取り壊され、園地として整備される

咲きはじめの桜と一等馬見所を観る。

すばらしき廃墟の美

ここから、あべのハルカスに日本一の座を奪われ意気消沈している横浜ランドマークタワーがみえる。日本一の富士山もみえるときもある。

日本競馬史上初の五冠馬、シンザンの向こうに馬の博物館が。新所蔵品に北斎の”馬づくし”3枚が。2年前には”近代競馬150周年記念/くらべ馬展”がありました。記事にもしてあります。

幻の名馬トキノミノルの向こうに一等馬見所が。

真央ちゃんが三度目の世界女王にもなった日だった。素晴らしい有終の美。

新旧交代。さわやかに去ろう、真央ちゃん。10年間、ほんとに、どうもありがとう。


 

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