気ままに

大船での気ままな生活日誌

レディ・マエストロ

2020-07-13 21:45:55 | Weblog

こんばんわ。

コロナ明け、最初のかまくら銀幕上映会の映画は、レディ・マエストロ。世界初の女性指揮者となったアントニア・ブリコ(1902-1989)の物語。監督・脚本マリア・ペーテレス。キャストはクリスタン・デ・ブラーン、ベンジャミン・ウェインライト、スコット・ターナー・スコフィールド。2018年オランダ制作。

ポスターに”キャリアも富もコネクションもない。彼女にあるのは、音楽への情熱だけのコピー。それも、ピアニストとかバイオリン奏者ではなく、指揮者になりたいという。当時、女性の指揮者はひとりもいないし、音楽学校で習おうという女性さえいない。

1926 年のニューヨーク。オランダからの移民家族の娘、アントニアはナイトクラブでピアノを弾いて稼ぎ、音楽学校に通い始める。だが、ある“事件”から退学を余儀なくされ、引き留める恋人を置いて、アムステルダムからベルリンへ。

有名な指揮者の演奏を間近で聞くため、強引に通路に椅子を持ち込み、聞き入るアントニア。これがきっかけで退学させられる。このシーンは最終盤で元恋人によって再現される。

このときの名指揮者の紹介で、女性に指揮を教えてくれる師と巡り合う。厳しいレッスンに励むアントニアだったが、実は2歳のころ買われていたという出生の秘密が明らかになり、両親との別れ、結婚か音楽家の道かで悩み、結局、恋人と別れ、相変わらずの世間の女性指揮者への激しいバッシングなど、次々とアクシデントが襲い掛かるのだった。

そして、指揮者としての腕を上げ、とうとう難関を突破し、ベルリン交響楽団の指揮者として念願のプロデビューを果たす。好評を博し、次々とヨーロッパで演奏会を成功させる。女性初の指揮者誕生!

そして、いよいよ米国へ進出。困難を乗り越え、ここでも、女性指揮者として喝采を浴びる。そして、念願の女性ばかりの楽団を設立。初演はルーズベルト大統領夫人も出席するなど大成功を収める。この成功は、実はすでに家庭をもつ元恋人の隠れたサポートに依るところが大きかった。当初、このコンサートに出席しないはずだった元恋人も駆けつけ、満席だったので、正面通路に椅子を持ち込み、アントニオが指揮する演奏を聞き入るのだった。

この映画では、以下の名曲を聴くことができる。これもこの映画の楽しみのひとつ。

マーラー「交響曲第4番」
ドヴォルザーク「ロマンス」
バッハ「オルガン・コーラル」
ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第32番」
ビゼー「オペラ《カルメン》~ハバネラ」
ドビュッシー「夢」
ストラヴィンスキー「火の鳥」
ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」

最終章を飾るのは、エルガーの”愛の挨拶”

ロンドン交響楽団"愛の挨拶"(エルガー)

とても、いい映画でしたよ。

カルガモ日誌(24)午後3時頃遭遇。どうも、子鴨、全員が親離れの指標、滝越えを成功させたようですよ!子供たちは全員、自信満々の顔で、得意そうに、羽を拡げたりしていた。親鴨も安心した表情。これで、明日からは別々行動になるカモ。

羽を拡げ、自信満々の様子の子鴨。

親カモも、もう離していいカモね、と安堵の表情。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

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コワい夢 富士山爆発

2020-07-13 16:00:53 | Weblog

こんにちわ。

今朝、コワい夢を見た。たいていの夢はおぼろげにしか覚えていないが、目覚め前にみた夢だったせいか、よく覚えている。ぼくは湘南の海岸で富士見をしている。そのとき突然、富士山がにょきにょき伸びてきて、まるで平松礼二のような富士山だなと思っていると、突然、噴火というより大爆発して、富士山が跡形もなくなっている。これは大変なことだ、ちょうど伊豆旅行に出掛けている妹二人に無事をスマホ電で確かめると、元気な声が返ってきた。ほっとしたところで目が醒めた。母の生前、母と兄妹3人でよく伊豆旅行したので、それが夢の下敷きになっていたのかも知れない。

それにしても、最近、大地震、豪雨、コロナ禍と大きな災害が次々と襲ってきている。さらに富士山噴火となれば・・でも、これは遠い先のことではなく、もういつ噴火してもおかしくない状況だと火山学者はいう。300年前の宝永の大噴火以降、富士山は大量のマグマを貯め込んでいるのだそうだ。

2年ほど前、神奈川歴博で富士山宝永噴火展を見た。宝永4年(1707年)に大噴火が起こったときの被害を受けた神奈川の村々の陳情や幕府の対応の書類がずらり。降り積もった砂は、現・南足柄市、山北町では60-90センチ、秦野、平塚では30センチ、鎌倉では10センチ程度だったようだ。畑地の回復には天地返しという方法で、砂と畑地を入れ替える大変な作業があったようだ。そのときの噴火は山の頂上からではなく、中腹からのものだった。

しかし、ぼくが夢で見たような、山そのものがなくなるような大噴火となれば、宝暦噴火の被害程度では済まされず、おそらく地球規模の災害となるのでは。なんとか、お鎮まりをと願うほかない。

宝永噴火の写生

平松礼二のにょきにょき伸びた富士山。

福田美蘭は噴火後の富士山を描いている。

いつまでもうつくしい富士山でいてほしい。逆夢になってほしい。


2020年令和2年2月2日のミレニアムの富士山。

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