こんばんわ。
今日は七月お盆のお墓参りに行ってきました。何年も来ているのに、お寺の蘇鉄(そてつ)の花が咲いているのを初めて見たような気がする。にょきにょきといくつも。見事な雄花にしばしみとれる。
蘇鉄は雌雄異株で、この花は雄花の方。
学問的にはこの雄花を花粉錘というらしい。小胞子葉をびっしりつけている。小胞子葉の裏側には魚の卵のようなものがたくさんあり、その中に花粉が入っているとのこと。
一方、雌株の花は丸くて、棒のような雄花とはっきり区別ができる。雌雄株がそろって咲かないと、受精が成立せず、歌にうたわれた赤い蘇鉄の実は成らない。
小石川植物園には、池野威一郎博士が裸子植物としてはじめて精子を発見したという、同じ系統の蘇鉄が、正門すぐのいちょうの前に植えられている。今頃、花を咲かせているだろうか。
一昨年、円覚寺でも雄花を見ているが、これを機会に、鎌倉のお寺の蘇鉄の花巡りをしてみようかな。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
イチョウも蘇鉄と同じ雌雄異株。はて、このイチョウは銀杏をつけたかどうか?お地蔵さんだけが知っている。