おはようございます。MoMAT(東京国立近代美術館)のコレクション展でうれしかったのは小原古邨の版画がずらりと並んでいたこと。あまり知られていなかった版画家だが、2018年秋の茅ヶ崎美術館での小原古邨展でブレークした。その後、太田記念美術館でも開かれて、そして、今回と、ぼくはすべて見ている。それだけ気に入っている。
小原古邨(1877-1945)は金沢市に生まれ、日本画家・鈴木華邨に師事。明治末期には版元・大黒屋から花鳥画を刊行し、海外への輸出を念頭に置いた版下絵の制作で高い人気を得たようだ。その後、渡辺版画店から出した花鳥版画は、古邨と彫師、摺師の卓越した職人技により、さらに磨きがかかり、海外のコレクターの目を引いた。海外に流れた作品が多いが、茅ヶ崎では原安三郎コレクションからのものであった。そして、今回は藤懸静也コレクションから前後期併せて32点が展示される。全作品を撮影しましたので、本ブログにも残しておきたいと思います。
鯉二匹
金魚二匹
孔雀
四十雀と山葡萄
朝顔
鷽(うそ)二羽と紅梅
鬼百合と蝶
立葵と蜻蛉
飛ぶ鷲
白鷺五羽
雉鳩と枝垂れ桜
紫陽花
兎二羽
木莵(みみずく)
かきつばた
川蝉とかきつばた
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!