こんばんわ。
もう、ひと月もすると秋の院展が始まる時節だが、横浜のそごう美術館では”春の院展”がはじまっている。いつも日本橋三越から始まり、全国を巡回し、今頃、横浜に来る。今年はコロナ禍でしばらく巡回が中止となり、まだ再開したばかりだそうだ。
コロナ対策で(?)、なんと鉛筆メモまで禁止という厳しさだったが、ホームページでは、画家、作品名だけではなく、絵画とその作品解説文まで載っている。どれもステキな絵ばかりであったが、全部は載せられないので、同人作品8点とほか2点の計10点を選び、今年の春の院展レポとしたい。解説文も一部、転載した。
下田義寬 日暈
伊藤髟耳 山のふもとに住む
いろいろな絵かきがいます。
私達は見たり描いたり、その中でからだを動かしています。日本画の持っている独特な色や線に助けられ描いて来ました。
縁があって「宮島」を描き数々の写生をしていると天候、朝・昼・夕の光の位置や強さによって山の稜線が変わり、「らせん」や「ゆらぎ」の動きを見て来ました。大下図を描くとことで思い切って整理し、日本の文化にある引き算の表現を大事にしてゆこうと思っています。
田渕俊夫 明日香心象・月明かり
西田俊英 ゼウス風に立つ
ボルゾイ犬のゼウスの美しい毛並みや可愛い瞳、優しく賢い彼を様々に描き、8年の月日が流れました。しかし今回は彼を描くためではなく、桜の散りゆく花びらを乗せる春の風の余韻を描きたいと思いました。
松村公嗣 サマルカンドのひと
三年前ウズベキスタンを訪れました。帰国日の朝、通訳のダミラさんにロビーでお会いしました。独特の彫の深さと知的でありながら清廉な姿が美しく、是非描かせてもらいたく声をかけました。快くモデルを引き受けてくださり、その場で鉛筆を走らせました。帰国後、彼女が大学院生として日本に留学されていると聞き、早速打診をしました。今度は心ゆくまでスケッチさせていただきました。
小田野尚之 沿線の道
鉄道の線路とその脇の轍(わだち)が、どちらもS字カーブを描いている光景に面白味を感じて制作しました。
大野逸男 降りはじめた雪
宮北千織 想
昨年久しぶりに、京都・奈良をじっくり巡る機会に恵まれました。
仏像彫刻を観て、改めて自身が目指す人物画について考えます。
座像の中には、遊戯坐といって足を組まない姿があり、そのゆったりと座る姿は非常に美しく心惹かれます。その姿で瞑想する人物を描きたいと思いました。
石村雅幸 生滅遷流 古木の命を描きつづける画家。10数年来のファン。
伊藤みさと 窓 去年の2月に横浜高島屋で個展を見て以来のファン。伊藤髟耳の妹さん。
大相撲7月場所3日目
朝乃山3連勝。同期生、豊山に圧勝。序盤5連勝で勢いをつけたい。
貴景勝に土。明日の遠藤戦も心配。序盤はもう負けられない。
照ノ富士、3連勝。二年半ぶりの幕内相撲を楽しんでいる感じ。
遠藤、白鵬を粉砕!とはならず。白鵬、KOパンチ、今日は封印。
では、おやすみなさい。
いい夢を。
那波多目功一 錦秋